エッフェル塔の設計に挑んだギュスターヴ・エッフェルの偉業の裏に秘められた愛を描くロマン・デュリス主演の映画『EIFFEL(原題)』が、邦題を『エッフェル塔~創造者の愛~』として2023年3月3日より公開される。このほど、日本版予告編と新規場面写真がお披露目となった。
本作は、危険の伴う壮大なエッフェル塔の設計に挑戦したギュスターヴ・エッフェルが成功を掴む影で、ある女性への秘められた想いを情熱的、かつ、大胆に創作したヒューマン・ラブストーリー。
予告編では、すでにアメリカの“自由の女神”の完成とともに天才建築家として名を馳せていた、ロマン・デュリス演じるギュスターヴ・エッフェルが、当時としては異例尽くめの建造物“エッフェル塔”への挑戦と、その裏で繰り広げられる忘れられない一人の女性との愛を紡ぐ姿を切ない音楽と美しい映像とともに描かれている。1886年のパリは、プロシアに敗戦した記憶を奮い立たせ工業国として立ち上がった姿を全世界へ知らしめるべく、3年後の「パリ万国博覧会」へ盛り上がりを見せていた。そのなかでギュスターヴ・エッフェルが提案したモニュメントは、ブルジョワや労働者など階層に縛られない、全パリ市民が平等に希望を持つ塔。それは、当時としては最高層の高さ300mかつ、全て金属で作り上げるという、あまりにも壮大な計画だった。そんな彼の背中を押したもの。それは、友人のアントワーヌ・ド・レスタック(ピエール・ドゥラドンシャン)に妻として紹介された女性で、かつて愛し合った元恋人・アドリエンヌ(エマ・マッキー)だった。再び惹かれ合うギュスターヴとアドリエンヌに勘付き、記者という影響力の強い立場で二人の前に立ちはだかるアントワーヌ。また、着工した塔建設には、地下浸水や反対キャンペーンの勃発により、完成へ暗雲が立ち込める。「この塔はパリの誇り。我々の誇りだ。という信念とともに突き進むギュスターヴ。そして、アドリエンヌへの募る想いも燃え上がっていく。愛と成功の両方を求め、情熱を傾けていくギュスターヴが手にするものは果たして?史上最も美しく、壮大な愛と挑戦を描いた一作が誕生した。
新規場面写真は19世紀のパリジャンらしい衣装に身を包んだロマン・デュリスや瑞々しい美しさが引き立つエマ・マッキー、そして建設途中のエッフェル塔の足組みを舞台に命を懸けて塔の建設に臨む迫力のシーンを収めた写真の計3枚となっている。
さらに、本日12月27日はギュスターヴ・エッフェルの命日(1923年12月27日)。公開を迎える来年は没後100年のアニバーサリーイヤーとなっている。日本ではピンときづらいギュスターヴ・エッフェルだが、フランス紙幣にユーロが導入される2002年まで通貨となっていたフラン紙幣では、かつて200フラン紙幣の絵柄としてエッフェル塔とともに彼の肖像が使用されたほどフランスでは国民的な偉人の一人。そんな彼の没後100周年にフランス各地で開催予定の祝賀イベントにも注目してみるのはいかがだろうか。
『エッフェル塔~創造者の愛~』
2023年3月3日(金)より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督:マルタン・ブルブロン
脚本:カロリーヌ・ボングラン
音楽:アレクサンドル・デスプラ
出演:ロマン・デュリス エマ・マッキー ピエール・ドゥラドンシャン アルマンド・ブーランジェ ブルーノ・ラファエリ
配給:キノフィルムズ
【ストーリー】 アメリカの自由の女神像の制作に協力したことで大いなる名声を獲得した、ギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)。世間では3年後の1889年に開催される「パリ万国博覧会」の話題でもちきりだった。そのシンボルモニュメント制作のコンクールには全く興味のなかったエッフェルだが、パーティーの席で大臣から強く参加を要請される。さらに、久しぶりに再会した友人で記者のアントワーヌ・ド・レスタック(ピエール・ドゥラドンシャン)の妻アドリエンヌ(エマ・マッキー)から「大臣と同感です。ぜひ見てみたい。野心作を」と言われたエッフェルは突然、「ブルジョワも労働者も皆が楽しめるように、パリの真ん中に300mの塔をすべて金属で造る」と宣言する。実は初対面のふりをしたレスタックの妻は、エッフェルにとって忘れられない女性だった…。
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