「証拠を有力者に!」収容所の実態を外部に伝えるため、二人の男が決死の脱走に挑む!『アウシュヴィッツ・レポート』予告編&場面写真

アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した二人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話を映画化する『アウシュヴィッツ・レポート』が、7月30日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

1944年4月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。遺体の記録係をしているスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため脱走を実行した。同じ収容棟の囚人らが何日も寒空の下で立たせられ、執拗な尋問に耐える中、仲間の想いを背負った二人は、なんとか収容所の外に脱走し、ひたすら山林を国境に向けて歩き続けた。奇跡的に救出された二人は、赤十字職員にアウシュヴィッツの信じられない実態を告白し、レポートにまとめた。果たして、彼らの訴えは世界に届き、ホロコーストを止めることができるのか。

予告編は、1944年4月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所で、収監された多くのユダヤ人達が「最初の任務は名前を忘れること。諸君は帝国に仕えるのだ」と命じられ囚人番号がつけられるシーンから始まる。日々過酷な労働を強いられ殺害される人々の遺体記録係をするスロバキア人のアルフレート(ノエル・ツツォル)は、残虐の証拠を持ち出し、有力者に届けると脱走を企てる。協力した同じ収容棟の仲間は「正直に話せば全員宿舎に戻れるんだぞ」と執拗に拷問されるが、アルフレート達はホロコーストの真実を世界に伝えるため国境を目指す。奇跡的に救出された二人は、赤十字職員にアウシュヴィッツの実態を告白し、レポートとして提出するが、果たして命をかけて脱走しアウシュヴィッツの真実を伝えようとする彼らの訴えは世界に届くのか…。最後には「過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを繰り返す(アメリカの哲学者/ジョージ・サンタヤナ)」の言葉と共に、知られざる真実に向き合うアルフレートのまっすぐな眼が印象的な映像となっている。

場面写真には、脱走し山道を駆け上がるアルフレートらの姿と、彼らが赤十字の職員に訴えるシーンが収められる。

『アウシュヴィッツ・レポート』
7月30日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本:ペテル・べブヤク
共同脚本:トマーシュ・ボンビク
出演:ノエル・ツツォル ペテル・オンドレイチカ ジョン・ハナー
配給:STAR CHANNEL MOVIES

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