コメディアンのエレン・デジェネレスが司会を務める米人気トーク番組「エレンの部屋」が、2022年春にシーズン19をもって終了することが発表された。
▲エレン・デジェネレス
エレン・デジェネレスのインスタグラム(theellenshow)より
2003年から番組の司会を務めてきたエレンは、2022年春にシーズン19をもって同番組が終了することを、5月12日(現地時間)に米メディア「Hollywood Reporter」のインタビューで明らかにした。
3000以上のエピソードが放送され、約2400回の著名人へのインタビューを行ってきたエレンは、番組終了について「私はクリエイティブな人間です。クリエイティブな人間は、常に挑戦し続ける必要があります。この番組は素晴らしく、楽しいものですが、挑戦ではなくなりました」「私には挑戦してみる新しい何かが必要なんです」と語っている。
同日に公開された番組内で、エレンは「次のシーズン19が最後のシーズンになることを発表します。この18年間で私の人生は変わりました。皆さんが私の人生を変えてくれました。番組を観て、笑って、ダンスをして、時々泣いてくれた皆さんに心から感謝しています。この番組は私の人生において最高の経験になりました。皆さんのおかげです。ありがとう」と感謝のメッセージ。「次のシーズンが番組を終えるのにふさわしいタイミングだと感じました」「最高のファイナルシーズンになることを約束します」と、ファイナルに向けて意気込みを見せた。
▲「エレンの部屋」で番組終了を発表するエレン。
同番組は昨年夏、制作現場でハラスメントや差別発言などが横行していることを番組スタッフから告発され、騒動に発展して注目を集めた。
現在63歳のエレンは、スタンダップ・コメディアンとしてキャリアをスタートさせ、『コーンヘッズ』(1993)で映画デビュー。シットコム「Ellen」(原題/1994〜1998)に出演し、1997年には同性愛者であることを公表した。その後、ホストを務めるトーク番組「エレンの部屋」(2003〜)で絶大な人気を獲得。2003年と2013年のアカデミー賞授賞式では司会を務めた。ピクサーのアニメーション映画『ファインディング・ニモ』(2003)では、主人公たちと冒険を繰り広げるドリー役の声を担当。ドリーを主人公とした続編『ファインディング・ドリー』(2016)でも同役を続投した。脚本家やプロデューサーとしても活躍している。