「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」、「連続ドラマW 石つぶて ~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」に続く、ノンフィクション作家・清武英利の著書の映像化第3弾で、伊藤英明が主演を務める「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」が、2021年1月にWOWOWプライムにて放送される。このほど、トッカイチームのメンバーとして、広末涼子、萩原聖人、矢島健一、橋爪功が出演することが発表された。
バブル経済崩壊後の1996年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権取り立てを目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(のちの整理回収機構)」が設立された。中でも悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部(通称・トッカイ)の奮闘は想像を絶するものであった。本作は、そんなトッカイが6兆7800億円もの不良債権回収に立ち向かい、国民の税金を守るため、不動産王や闇金融、怪物商人らとの長きにわたる苦闘を描いた物語。
新たなキャストとして、旧住専出身でチームの紅一点であり、女性が働きにくい時代に仕事に情熱を注ぐ多村玲役に広末涼子。銀行からの出向組で、大手銀行マンとしてのプライドの高さゆえに柴崎(伊藤英明)たちと対立する塚野智彦役に萩原聖人。旧住専出身で、穏やかな性格からチーム内の銀行出向組と旧住専組との間で潤滑油的存在でもある岩永寿志役に矢島健一。そして、社会的弱者のために常に権力と闘ってきた日本弁護士連合会元会長で、住宅金融債権管理機構の社長、東坊平蔵役に橋爪功が扮する。
▼キャスト コメント
■広末涼子(多村玲役)
Q:本作のオファーを受けた際のお気持ちや脚本を読んでみての印象、また多村玲役を演じられることについての意気込み。
ドラマWへの参加、そして若松監督との作品作りにワクワクしながら台本を読ませていただきました。時代背景や普段使い慣れない言葉の羅列に正直始めは戸惑いましたが、戦う男たちの情熱に引き込まれ、気付けば物語に没頭していました。
Q:視聴者の皆様へメッセージ。
激動の時代の男社会で、共に戦う女性像を強く凛々しく美しく!演じられるよう頑張ります。是非、ご覧ください!!
■萩原聖人(塚野智彦役)
Q:原作・清武氏による映像化シリーズ全作品にご出演となったお気持ちや塚野智彦役を演じられることについての意気込み。
この日本という国で実際に起きた知られざる史実、そして闘い続けた人々の生き様をフィクションとしていかにドラマチックに伝えられるかということが、このシリーズらしさであり、若松監督チームだからこそ出来ることなので、非常にワクワクしながら演じています。江口洋介さん主演の「しんがり」、佐藤浩市さん主演の「石つぶて」とこれまでの二作品でチームが洗練されてきて、信頼も積み重なってきました。今回は新たに伊藤英明さんが主演という新鮮さの中で距離感と緊張感を大事にしていきたいと思ってます。若松組というチーム自体がまさに「トッカイ」のチームとしてあるべき理想の姿に繋がっているようにも思います。
Q:視聴者の皆様へメッセージ。
難しい作品、というイメージを持たないで是非見て頂きたいと願っています。この日本の経済や歴史の裏側にあった出来事を、ドラマに登場するそこに生きた人間たちの姿を通して感じていただけたら嬉しいです。何が正しく何を信じていいか分からない混沌とした世の中で、時代の変わり目になるであろう今だからこそ、ご覧いただいた方に何か残る作品になると確信しています。
■矢島健一(岩永寿志役)
Q:原作・清武氏による映像化シリーズ全作品にご出演となったお気持ちや岩永寿志役を演じられることについての意気込み。
「しんがり」「石つぶて」「トッカイ」の時代を僕は全てリアルタイムで生で間近で見てきました。そんな作品に参加できる、しかもこのチームで!!こんな楽しいことは中々無いです。「しんがり」ほど厄介な単語も無くて、「石つぶて」の様なイヤな奴の役でも無く、楽しく仕事させて頂いてます。本当にこのチームと仕事ができて光栄です。
Q:視聴者の皆様へメッセージ。
視聴者の皆さん、広末さん綺麗です。是非観て下さい。
■橋爪功(東坊平蔵役)
Q:本作のオファーを受けた際のお気持ちや脚本を読んでみての印象、また東坊平蔵役を演じられることについての意気込み。
モデルになった中坊公平という方は、以前から興味があるというか、妙に気になった人でした。ですから今回のオファーは、うれしかったのですが、個人的にファンというのは実在の人物を演じる時にもしかしたら邪魔になるかもしれない…。少し悩ましいですね。
Q:視聴者の皆様へメッセージ。
清武さんの原作「トッカイ」をお薦めします。そして、硬流のドラマを作らせたらピカイチのWOWOW作品を二重に楽しんでみてください。
「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」
2021年1月 WOWOWプライムにて放送開始(全12話)※第1話無料放送
監督:若松節朗 村谷嘉則
原作:清武英利「トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち」
脚本:戸田山雅司
音楽:住友紀人
出演:伊藤英明 中山優馬 広末涼子 矢島健一 萩原聖人 橋爪功
【ストーリー】 1996年、あおば銀行の四ツ橋支店融資部の柴崎朗(伊藤英明)は、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構(住管機構)」への出向を命じられる。そこには、柴崎と同様に銀行からの出向組のほか、経営破綻した住専の元社員たちが集められていた。「不良債権を1円残らず回収する」その至上命題とともに彼らに背負わされた不良債権回収額は、6兆7800億円と想像を絶するものであった。バブル経済が崩壊し、経営破綻した住専の不良債権処理のため、政府は6850億円もの税金を投入し、国民の怒りを買った。その失政のツケを負わされるかのごとく集められたのが、悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部(通称・トッカイ)の面々であった。回収の最前線に集められた彼らは、バブル経済に踊った怪商、不動産王、暴力団ら悪質債務者と対峙し、国民の税金を守るために命を懸けた熱き闘いを繰り広げることとなる。