トランプ政権のアメリカの現実を映す!若者3人の12年間を追った『行き止まりの世界に生まれて』予告編

第91回アカデミー賞と第71回エミー賞にダブルノミネートされ、オバマ元大統領が「感動的で、示唆に富む。ただただ惚れ込んだ」と年間ベスト(2018年)に選んだドキュメンタリー『行き止まりの世界に生まれて』が、9月4日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

「全米で最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もう一つの家族だった。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現実に直面し段々と道を違えていく。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面を露わにしていく。

予告編は、幼い頃、仲間たちとスケートビデオを撮っていたビン・リュー監督が「テイク・ワン」と発する笑顔から始まる。キアーやザックらスケボー仲間の回想が流れ、突然の転調から、カメラ越しにビンがキアーに「親から暴力を受けたことは?」と質問する。陽気な映像は一変し、彼らの置かれた過酷な状況が少しずつ浮き彫りになっていく。彼らの住む町は“繁栄から見放された場所”であること、それぞれに家族との不和や、暴力、貧困が常に隣り合わせにあることなどが伝わってくる。一緒に育った彼らが成長するにつれて共に必死にもがきながら、自分自身と向きあっていく姿が涙を誘う。登場人物の一人であり、監督でもあるビンは、キアーに「お前の“ストーリー”に僕自身をみた」と言う。自分の中で押し殺していた過去や葛藤をカメラに向かって吐露することで、それぞれの中で何かが変わっていく。趣味のスケートビデオから始まった本作は、若者たちのパーソナルな物語でありがらも、分断の進む今の世界を映し出す。

『行き止まりの世界に生まれて』
9月4日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
監督・製作・撮影・編集:ビン・リュー
出演:キアー・ジョンソン ザック・マリガン ビン・リュー
配給:ビターズ・エンド

【作品概要】 「全米で最も惨めな町」イリノイ州ロックフォードに暮らすキアー、ザック、ビンの3人は貧しく暴力的な家庭から逃れるようにスケートボードにのめり込んでいた。スケート仲間は彼らにとっての唯一の居場所で、もう一つの家族だった。そんな彼らも大人になるにつれ、さまざまな現実に直面し段々と道を違えていく。カメラは、明るく見える彼らの暗い過去、葛藤を抱える彼らの思わぬ一面を露わにしていく。

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