第31回東京国際映画祭ジェムストーン賞(新人俳優賞)、ベトナム映画協会最優秀作品賞をはじめ国内外で37もの賞を受賞した、孤独な二人の男の刹那的な出会いをつづる『ソン・ランの響き』が、2020年2月22日より公開されることが決定した。併せて、特報映像、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。
80年代のサイゴン(現・ホーチミン市)。借金の取り立て屋ユンは、ベトナムの伝統歌舞劇“カイルオン”の花形役者リン・フンと運命的な出会いを果たす。初めは反発し合っていた二人だったが、停電の夜にリン・フンがユンの家に泊まったことをきっかけに心を通わせていく。実はユンはかつて“カイルオン”には欠かせない民族楽器“ソン・ラン”の奏者を志した事があり、楽器を大切に持っていたのだった。一見対照的だが共に悲しい過去を持つ二人は、孤独を埋めるように響き合い、結ばれる。やがてこれまで感じたことの無い気持ちを抱き始めた二人は、翌日の再会を約束し別れる。しかし、ユンが過去に犯したある出来事をきっかけに、二人の物語は悲劇的な結末へと突き進んでいく…。
ユン役のリエン・ビン・ファットは、本作がデビュー作ながら粗暴な中に繊細さを隠し持つ孤独な男を演じきり、見事第31回東京国際映画祭にてジェムストーン賞(新人俳優賞)を受賞。リン・フン役のアイザックは、元ベトナムのアイドルグループ365dabandのメンバー。本作では伝統歌劇の花形役者を艶やかな歌と踊りで見事に演じ、その中性的な魅力を余すところなく発揮する。監督のレオン・レは少年期に家族とともに米国に渡り、その後ベトナムへ帰国。本作で長編監督デビューを果たし、ベトナム映画協会最優秀作品賞、サンディエゴ・アジアン映画祭観客賞をはじめ、国内外で37もの賞を受賞した。また、ハリウッドで女優として成功する傍ら、起業家としても活躍するゴ・タイン・バンがプロデューサーを務める。
特報映像では、運命的に出会った二人が互いの孤独を埋めるように徐々に距離を縮めていく様子が哀愁漂う音楽に乗せてつづられ、二人の美しくも悲しい物語を予感させる。
ポスタービジュアルには、ベトナム情緒溢れる部屋の窓辺で肩を寄せ合う二人の姿が。孤独な二人のひとときの安らぎを感じさせながらも、どこか物悲しさをうかがわせる。
『ソン・ランの響き』
2020年2月22日(土)より、新宿K’s cinemaほか全国順次ロードショー
監督:レオン・レ
プロデューサー:ゴ・タイン・バン
出演:リエン・ビン・ファット アイザック スアン・ヒエップ
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
【ストーリー】 80年代のサイゴン(現・ホーチミン市)。借金の取り立て屋ユン(リエン・ビン・ファット)は、ベトナムの伝統歌舞劇“カイルオン”の花形役者リン・フン(アイザック スアン・ヒエップ)と運命的な出会いを果たす。初めは反発し合っていた二人だったが、停電の夜にリン・フンがユンの家に泊まったことをきっかけに心を通わせていく。実はユンはかつて“カイルオン”には欠かせない民族楽器“ソン・ラン”の奏者を志した事があり、楽器を大切に持っていたのだった。一見対照的だが共に悲しい過去を持つ二人は、孤独を埋めるように響き合い、結ばれる。やがてこれまで感じたことの無い気持ちを抱き始めた二人は、翌日の再会を約束し別れる。しかし、ユンが過去に犯したある出来事をきっかけに、二人の物語は悲劇的な結末へと突き進んでいく…。
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