新田真剣佑&北村匠海らにエキストラが見とれる!?『サヨナラまでの30分』メイキング写真&重要シーン舞台裏

新田真剣佑と北村匠海のダブル主演で贈る、完全オリジナル映画となる青春音楽ラブストーリー『サヨナラまでの30分』が、2020年1月24日より公開される。このほど、本作の見どころの一つとなる“音楽フェスシーン”のメイキング写真と、その撮影裏話がお披露目となった。

本作の撮影は2019年の夏、松本を始めとし、長野県各地で行われた。音楽フェスシーンのロケ地は松本市にあるアルプス公園。実在する音楽フェス「りんご音楽祭」とコラボし、3日間かけて撮影された。公園内の一画にステージが建てられ、いくつものキッチンカーがスタンバイ、総勢600人のエキストラが会場を埋め、早朝から日が暮れるまで時間の許す限りカメラが回された。

新田と北村はボーカル&ギターを担当。バンドメンバーのギター・山科健太役は葉山奨之、ドラム・重田幸輝役は上杉柊平、ベース・森涼介役は清原翔。そして紅一点、ピアノ・村瀬カナ役は久保田紗友が演じる。葉山は今回ギタリスト役に初挑戦、久保田、上杉、清原はそれぞれピアノ、ドラム、ベースに初挑戦し、各々クランクイン前に楽器演奏の猛特訓をして撮影に臨んだ。また、撮影前には下北沢のスタジオに全員集まって練習したことで、役柄同様に絆を深めたという。

新田演じるアキが、北村演じる颯太の体を借りるという設定のため、このフェスシーンでは新田と北村が各々歌う姿が順番に撮影された。さらにバンドメンバーの見せ場も撮っていくため、何度もくり返し演奏しなくてはならない。言ってみれば、半日ずっとライブをしているようなものだ。暑さの中、体力勝負でもあった。フェスに来ている観客を演じるエキストラの演技も大切になるため、新田や北村がエキストラにエールを贈り会場を盛り上げる場面もあった。

ライブシーンの撮影で大変なのは、全体像だけでなく、新田、北村、久保田、葉山、上杉、清原の演奏、手元、表情を撮っていくことだ。撮影を務めたのは、米津玄師の「Lemon」のMVや、映画『新聞記者』、『ホットギミック ガールミーツボーイ』の今村圭佑。萩原健太郎監督の指示のもとステージを縦横無尽に動きまわり、俳優たちの煌めく瞬間をカメラに収めていった。

この日は演奏シーンの撮影がメインでセリフはないものの、演奏曲の歌詞が、アキと颯太、バンドメンバーの心情を描いており、特にボーカルの新田と北村の繊細な表情、力強い目、想いが込められた歌声が何とも印象的だった。萩原監督の「カット!」がかかるたびに、監督自身もスタッフからも「グッときた」「鳥肌がたった」など感動のリアクションの連続。そんな感動的な演奏に加えバンドメンバー全員があまりにも格好良く、観客がつい彼らに見とれてしまうこともあり、撮影スタッフがエキストラに「格好いいけれど見入りすぎないように、あくまでも音楽(フェス)を楽しみに来ている設定で、とにかく音楽を楽しみましょう!」と声をかけることもあった。

山間の天気は変わりやすく、夏の太陽が照り輝く中、小雨が降ったり止んだりではあったが、それもまたリアルなフェスの風景として映し出されていった。注目の若手俳優たちが本気で挑んだこのフェスシーンは、言うまでもなく躍動感にあふれ、感動的なシーンになっている。

■萩原健太郎(監督) コメント
Q:現場レポとして取り上げるりんご音楽祭シーンに関し、苦労した点、工夫した点、注目して欲しい点を教えてください。
今回の映画で常に大事にしていて、特にりんご音楽祭シーンで強く意識したのは、自分が全キャストにとって一番の味方でいるという事です。みんながそれぞれ責任を持ってやった事はある種の正解だと思うので、絶対に否定せずどうしたらさらに良くなるか、理想としている所に近づけるか、という観点でコミュニケーションを取りました。そもそも僕が単純にみんなを好きすぎるというのが大前提であるのですが…。

Q:全体の撮影を通じて現場の雰囲気・キャストたちの様子について。
今回、現場の雰囲気は最高に素晴らしかったです。キャストのみんなが常に前向きに、役とシーンと向き合ってくれたからです。文字通りみんなです。特に演奏シーンが圧巻で、それぞれが本気で努力し、自分自身を乗り越えてくれました。映画を通してどんどん魅力的に成長して行くみんなの姿には本気で感動しました。ぜひ劇場で観ていただきたいです。

『サヨナラまでの30分』
2020年1月24日(金) 全国ロードショー
監督:萩原健太郎
脚本:大島里美
出演:新田真剣佑 北村匠海 久保田紗友 葉山奨之 上杉柊平 清原翔
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 メジャーデビューを目前に解散したバンド「ECHOLL」。1年後のある日、突然見知らぬ大学生・颯太(北村匠海)が現れ、メンバーのヤマケン(葉山奨之)、重田(上杉柊平)、森(清原翔)そしてカナ(久保田紗友)に再結成を迫る。実は颯太の中身は、1年前に死んだボーカルのアキ(新田真剣佑)だった。偶然拾ったアキのカセットテープを颯太が再生する30分だけ、2人は入れ替わり、1つの体を共有していく。人づきあいが苦手な颯太と、「俺にこじ開けられない扉はない」が口癖のポジティブなアキ。一人で音楽を作っていた颯太も、次第にアキや仲間と音楽を奏でる楽しさを知り打ち解けていくが、「ECHOLL」を去ったアキの恋人・カナだけは戻ってこない。カナに再び音楽を始めてもらうため、最高の1曲を作り上げようとする二人。一方カセットテープに異変がおき、アキと颯太の入れ替われる時間は短くなっていく。

©2020『サヨナラまでの30分』製作委員会