斎藤工、松重豊ら著名人から絶賛コメント!崖っぷちの男が再起をかけて競輪に挑む『ガチ星』

崖っぷちの男が再起をかけて競輪に挑む江口カン監督デビュー作『ガチ星』が、5月26日より全国順次公開される。このほど、斎藤工や松重豊、倉田真由美ら著名人から絶賛コメントが寄せられた。

ギャンブルや酒に溺れ、妻子とも離れた元プロ野球選手の主人公が、再起をかけて挑んだのは「競輪」。彼の前に立ちはだかるのは、過酷なトレーニングと20歳以上も離れた若者たちの冷ややかな視線、そして自堕落な生活が染み付いてしまった“自分自身”だった。競輪発祥の地である福岡県小倉を舞台にした本作では、俳優陣が本物の競輪学校で特訓合宿を行い、圧倒的なリアリティのある競輪シーンを生み出した。

メガホンをとったのは、福岡発ドラマ「めんたいぴりり」の演出力が評価され、東京五輪招致映像のクリエイティブディレクションも務めた注目のクリエイター、江口カン。本作で満を持して商業映画デビューとなる。

著名人 絶賛コメント

■斎藤工(俳優・フィルムメーカー)
自転車は漕いだ分だけ進む。その分負担がかかる。我々の人生と似ている。だから観ていて苦しかったし痛かった。そこに自分が居たから。“孤独”の共有。その暗がりから如何に光を得るか。気がつくとこの主人公を応援し同時に応援されていた。これはいつかのアナタの物語です。

■松重豊(俳優)
僕は生まれ変わっても役者という職業を選ぶつもりはありません。いくら技術があって力量があっても、運が無ければ生きては行けない世界だからです。大好きな安部ちゃんのこと。大きな運をつかみました。競輪の世界と俳優の世界。それぞれ置き換えの効く似たような職種です。それじゃあ、そろそろ、いっそのこと、この役で、大輪の花を咲かせてみるのはどうでしょう。

■倉田真由美(漫画家)
ダメ男、確かにダメ男だけどこんなに応援したくなるダメ男見たことない!終盤に向かうにつれむしろ心持って行かれちゃいます。ほのかに恋してしまいました。私ってやっぱりだめんず卒業出来てないのかなぁ。

■吉田大八(映画監督)
最初のシーンから度肝を抜かれました。アジア人はやっぱり坊主頭だと顔が映えますね。登場人物たちに背負わせた物語に拮抗する「顔」を集めて、すごく丁寧に撮っているのがうらやましかったです。

■名越稔洋(ゲームクリエイター)
もがき、あがく。そんなドン臭い言葉の裏側に確実に存在する清々しいほどのキラめき。そんな一抹の儚い光を追い求める男たちの生き様にひたすら男泣き。苦く、厳しいドラマだからこそ伝えられる優しさに是非触れてほしい。

■大崎章(映画監督)
「努力ば足らんたい!」この映画を見たのは運命かもしれません。痛い痛い痛い。主人公の姿が自分に重なる。特に弱い部分が。でも後半作者の優しい視線に包まれました。しかし、現実は甘くない。ずっと続いていくのです。いや、続けていきたくなる映画でした。

■中倉壮志朗(写真家)
凄いものを見てしまった。久し振りに心が震えた。若い頃に過ごした昭和には、触れると火傷をしそうなこんな連中がゴロゴロいた気がするが今となっては絶滅したかと思っていた。どうやら銀輪界にはまだまだうごめいているようである。

■伊賀大介(スタイリスト)
「祖にして野だが卑ではない!!」負け犬達の涙と吐瀉物が、苦い粒子となって、フィルムに刻み込まれている!

■松江哲明(ドキュメンタリー監督)
役者たちの顔がいい。ここで戦わなければ後がないという覚悟が物語と重なる。フィクションに留まらない現実味が作品に刻まれていた。

■足立紳(脚本家)
お前のような人間は信用しないと心の弱い主人公のその心をバキバキに折り、叩きつぶし、そこからしか何かは始まらないと叫んでいそうな作り手の厳しさと優しさにあふれた映画。もがきあがく主人公の姿がかっこ良くも悪くもなく映っている。作り物にはとても見えなかった。

■飯田譲治(映画監督)
ここまでダメダメな主人公をぼくは今まで見たことがなく、それが作品に大きな輝きをもたらしている。競輪世界のリアリティ溢れる描写が見事で、カメラワークも素晴らしい。しかし、なにより素晴らしいのは、とことんダメダメ俳優だった安部賢一のダメっぷりを見事に生かし切って、主演俳優として輝きをもたせた監督の手腕だと思う。安部賢一ばんざい!

■高橋和也(俳優)
断言しても良い、絶対に観るべきだ。あなたは主人公の生き方に呆れながら、歯痒い思いをしながらいつの間にか彼の人生に共感しのめり込み最後には彼と一緒に時速60kmで30度の傾斜に突っ込んでいく自分を体験する事になる。3Dなんていらない。本物の臨場感がそこにある。

■三貴哲成(三好鉄生)(ロックシンガー)
江口監督は生きる事の大変さ、虚しさ、もどかしさを本当に描き出し、観る我々に生き直すという事を教えてくれた。ワンシーンワンシーンに胸が詰る。この映画を観て自分との戦いの中で頑張ることの大切さを改めて知った。「ガチ星」いい映画ですね。

■渡辺裕之(俳優)
脚本、演出、撮影、演技、配役、編集、音楽、全ての分野で最高のパフォーマンス!友人の中野浩一さんから聞いていた、過酷で厳しい競輪の世界が見事に描かれています。主人公の弱さ、愚かさは身につまされ、崖っぷちな姿は62歳の自分にも重なります。でも最後に勇気をいただきました!観終わったらタバコの消臭スプレーしたくなりますよ!

『ガチ星』
5月26日(土)より、新宿K’s cinema、小倉昭和館ほか全国順次公開
監督:江口カン
出演:安部賢一 福山翔大 林田麻里 船崎良 森崎健吾 伊藤公一 吉澤尚吾 西原誠吾 博多華丸 モロ師岡
配給:マグネタイズ

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