クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』日本版ポスタービジュアル

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が3月1日より全国ロードショーとなる。このほど、本作の日本版ポスタービジュアルがお披露目となった。

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ポスタービジュアルには、特急列車タリスが発車する駅に向かう、休暇旅行中の3人の背中が鮮烈に描かれている。左から、当時学生だったアンソニー・サドラー、中央には最初に凶悪な犯人に向かった米空軍上等空兵のスペンサー・ストーン、右はオレゴン州州兵のアレク・スカラトス。彼らが向かうホームの人影は黒く塗りつぶされ、一瞬にして日常を破壊する無差別テロを予感させる。

本作の映画化は、2016年にイーストウッド監督が、米スパイクTV主催のイベントで3人に“英雄賞”を贈る役目をオファーされたことから動き出す。3人が事件のことを本にすること考えていることを知った監督は、「私にも本を見せてほしい。何が起こるかなんてわからないからね」と伝えた。約束通り届いた本を読んだイーストウッドは、この3人の若者たちの物語に魅せられ映画化を決意。本人たちへの取材に加え、タリスの職員、第一対応者、攻撃時に現場となった12号車の中や近くに居たすべての乗客、乗務員に連絡し、徹底的なリサーチを行った。

主役のオーディションを進めていた監督は、自然体な本人たちこそふさわしいと判断し、当事者たちを起用。さらに、イギリス人コンサルタントのクリストファー・ノーマンや、テロリストを押さえ込もうとして被弾したフランス系アメリカ人の英語教師マーク・ムーガリアンとその妻イザベラ・リサチャー・ムーガリアンら、乗客として列車に居合わせた数多くの本人たちが出演し、事件が起こった場所で撮影されることになった。

クライマックスとなる“運命の列車”の撮影は、分単位での限られた時間で、制約だらけの撮影となった。イーストウッド監督は「窮屈な場所での撮影を成功させるためにかけたエネルギーは、映画の中にちゃんと存在しているはずだ。フィルムは再装填する余分な時間がかかるから、デジタルで撮影する必要があった。私はその時間も惜しかったんだ。常に準備し、まるでニュース映像のような撮影だった。チャンスは一度きりだった」と振り返る。『ブラッド・ワーク』以降、イーストウッド全作品で撮影を担当してきたトム・スターンによるリアルな映像によって、観客は乗客の1人として運命の瞬間を目撃することになるだろう。

『15時17分、パリ行き』
3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

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