クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』監督のコメント&メイキング映像

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が3月1日より全国ロードショーとなる。このほど、イーストウッド監督と主役に抜擢された3人の若者たちが最新作を語る特別映像が公開された。

監督のイーストウッドは、『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞し、近年は『アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』で実話を基にした作品を手がけた。待望の最新作では、2015年8月21日に、554人の乗客を乗せたアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスで発生した“タリス銃乱射事件”において、武装したイスラム過激派の無差別テロ犯に立ち向かった3人の若きアメリカ人を描く。今回はさらに徹底したリアリティにこだわり、主演の3人には実際にテロに立ち向かった本人を起用。ハリウッド映画史上前代未聞の試みに挑んだことでも話題の注目作品だ。

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公開された特別映像には、ヴェネチアやタリス車内などヨーロッパでの撮影シーンがふんだんに盛り込まれている。イーストウッド監督は、「意識して英雄をとり上げてはいないが、普通の人々による偉業は興味深いものだ。主人公の3人は幼馴染で普通の若者たち。彼らは咄嗟の行動が要求された。ある日、パリ行きの列車に乗っていた500人の命を救うためにね」と、列車内で突然起こったテロに勇気を持って立ち向かった3人の若者たちに魅せられたことを告白する。キャスティングにあたってオーディションが行われたが、監督は「数多くの俳優たちと会ったが、実際の体験者に演じてもらうことが面白い試みだと思った」と微笑む。事件に立ち向かった3人を起用するという挑戦に、「彼らはやる気になってくれて天性の才能を発揮し、事件当時の再現でカタルシスも得られた」と自信を見せる。

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幼少期からともに成長し、ヨーロッパで休暇旅行を楽しむ3人。最初に登場するスペンサー・ストーン(写真左)は、「撮影現場を見回し、信じられなかった。イーストウッド映画で自分自身を演じるなんて」と驚きを隠さない。事件当時は学生だったアンソニー・サドラー(写真中央)も「あんなすごい体験をやり直すなんて!2年前(の事件)から自分たちがどう変化したか実感できた」と撮影を振り返る。そして、米軍の兵士アレク・スカラトスは「英雄なんて呼ばれるとびっくりしてしまう。僕らは生きているだけで感謝している。(テロリストに立ち向かったことは)衝動的な行動だったし、神の見守りで生き延びられた」と謙虚な姿勢を崩さず感謝の念を忘れない。一躍英雄となった彼らだが、映像から浮かびあがるのはどこにでもいる普通の若者そのものだ。

『15時17分、パリ行き』
3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

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