生き別れた双子の運命を描くサスペンス「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ」来春放送!

2017年放送の「犯罪症候群」以来のWOWOW×東海テレビの共同製作連続ドラマの第2弾で、新進気鋭の脚本家・高橋悠也によるオリジナルストーリーとなる、生き別れた双子を巡るサスペンス「WOWOW×東海テレビ共同製作連続ドラマ ミラー・ツインズ」の放送が決定し、「ミラー・ツインズ Season 1」が2019年4月6日より東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ」にて、「ミラー・ツインズ Season 2」が2019年6月よりWOWOW「連続ドラマW」にて放送開始となることが発表された。

本作は、誘拐事件を心に抱え続け刑事になった弟と、誘拐事件の被害者となり犯罪者として現れた兄の、生き別れた双子の運命を描くサスペンス。資産家の息子である10歳の葛城圭吾と勇吾は、双子の弟と兄。ある日、二人が公園で遊んでいると、兄・勇吾が誘拐犯に拉致されてしまう。あれから20年、誘拐事件は未解決のまま、圭吾は警察官となり、真相を明らかにしようとしていた。一方、圭吾の父親はテレビ番組で、20年前の事件の情報提供を呼びかけ、有力な情報には私的に1億円の懸賞金を支払うと宣言する。そんな中、一件の殺人未遂事件が発生。被害者は、番組を見て情報提供をしようとした男性だった。偶然近くにいたことで第一発見者となった圭吾。犯行現場に残されていた犯人の毛髪は、鑑定の結果、圭吾のDNAと一致するという驚くべき事実が浮かび上がる。圭吾は自分と同じDNAが発見され追われる身となるが、兄・勇吾が生きていると確信する。20年の時を経て事件の真相が動き出し、二人の運命が交錯していく。

本作は、「劇団UNIBIRD」を主宰し、アニメやテレビドラマなどの脚本も手掛ける気鋭の脚本家・高橋悠也による完全オリジナル脚本。2017年には「仮面ライダーエグゼイド」でメインライターを務め、その展開の妙に子供や特撮ファンのみならず、多くの一般視聴者から反響を得たほか、最新作である映画『曇天に笑う』、ドラマ「火の粉」でも脚本を担当した。なお、本作のキャストは後日発表される。

併せて、「月刊!スピリッツ」(小学館)にて先行コミカライズの連載が開始。コミカライズは、新進女性漫画家の寺山マルが担当し、繊細なタッチで、圭吾と勇吾の双子サスペンスの世界を上品に彩る。現在発売中の2019年1月号にて第1話が掲載中、12月27日発売の2月号にて第2話が掲載される。

スタッフ コメント

■高橋悠也(脚本)
ミラー・ツインズは双子の物語です。しかし双子というコンセプトにとどまらず、各登場人物の内面にある『鏡に映るもう一人の彼ら』を探求する物語でもあります。様々な登場人物に二面性があるので、その分だけ登場人物が二倍に増えているような感覚に陥りました。それが苦労でもあり刺激でもあったように思います。刻一刻と変わっていく状況の中で、時に正反対の顔を見せる者たちの物語を楽しんで頂けたら幸いです。また放送に先駆けて『月刊!スピリッツ』でコミカライズ版が連載されています。作り上げた一つの物語をドラマとコミカライズそれぞれの作法に合わせて進行していくというのは新鮮かつ貴重な試みでした。ある意味、両作品は一つの物語を鏡に映した『ミラー・ツインズ』というわけです。似ているようだけどよく見ると違う、そんな双子を産んだ気分です。ぜひドラマとコミカライズ両方合わせてお楽しみ下さい。

■寺山マル(コミカライズ)
昔から条件反射で返事をしてしまう癖があり、そのお蔭でうまくいくこともあれば、失敗してあとで後悔することもあり…。大抵うまくいったことは忘れるのに、失敗したことはなかなか忘れられません。今回、担当編集者から「こういう企画があるのですが」とテンション高めに持ち掛けられて、私もテンション高めに「やります!」と返事をしたのですが、電話を切ってから、あまりにも大きなお話で、自分の力じゃ到底及ばないんじゃないかと戦慄したのを覚えています。「高橋さんの原作があるとはいえ、サスペンスって私に描けるのかしら。映画やドラマを見ても、だいたい犯人外すんだけどな…」と自問自答しつつ、そもそもこの企画自体が本当にあるのかと、脚本を読ませて頂くまで、あまり実感が湧かずにおりました。しかし、いざ脚本を読んでみると、私の不安とは無関係に主人公の圭吾や、彼を取り巻く人たちに魅力を感じ、物語の展開に引き込まれていきました。読み終わる頃には圭吾も勇吾も里美も、あの人もこの人も描いてみたい!という気持ちでいっぱいになりました。作画に入ってからは、原作からどんどんイメージを膨らませて、読んでいる途中に思い描いたシーンを絵にしてみたりと…勝手気ままに贅沢に、『ミラー・ツインズ』の世界を描かせて頂いております。最後に、一足先にコミカライズ版を読んで下さる方々へ。「あの時、こうしていれば」と悔やみ続ける圭吾が、もう戻れない過去とどう向き合って、どんな選択をして、今を歩いていくのか…近づいてみたり、遠くから見たりして、『ミラー・ツインズ』の世界を楽しんで下さると幸いです。

「ミラー・ツインズ Season 1」
2019年4月6日(土)~5月25日(土)、東海テレビ・フジテレビ系全国ネット「オトナの土ドラ」にて放送予定(全8話)
毎週土曜日よる11時40分~0時35分

「ミラー・ツインズ Season 2」
2019年6月、WOWOW「連続ドラマW」にて放送予定

監督:村上正典 池澤辰也
企画:小西真人(WOWOW) 横田誠(東海テレビ)
プロデューサー:青木泰憲(WOWOW) 市野直親(東海テレビ) 黒沢淳(テレパック)
脚本:高橋悠也
音楽:林ゆうき

【ストーリー】 20年前―資産家の息子・葛城圭吾(10)と勇吾(10)は双子の弟と兄。真面目な圭吾とは反対に、勇吾は奔放な性格だった。その日、公園で遊んでいたときも、圭吾は時計を見て「もう帰ろう」と言った。だが、勇吾は聞かず「勝手にしろ」とひとり茂みの奥に向かう。勇吾を置き、ひとり家路を急ぐ圭吾。まさか勇吾が誘拐犯に拉致されるとは知る由もなかった―。あれから20年、圭吾(30)は警察官になっていた。兄の勇吾の誘拐事件は未解決のまま、勇吾の行方どころか生死さえ分かっていない。自分の手で真相を明らかにしようと圭吾は刑事になったのだった。そんな中、圭吾の父がテレビ番組で、20年前の事件の情報提供を呼びかける。有力な情報には私的に懸賞金を支払うと言う。その額、1億円。「たとえ時効が過ぎていたとしても私たち家族にとっては決して終わりではありません。私たち家族は諦めません。必ずどこかで勇吾が生きていると信じています」。圭吾もまた父と同じ気持ちだった。勇吾の遺体は見つかっていない。遺体がない以上、生きていると信じる。圭吾にとって唯一心を許せる恋人・里美(30)との仲がなかなか進展しないのも、人生の全てを20年前の誘拐事件の真相解明に注いでいるからだった。そんな中、一件の殺人未遂事件が起こる。刺されたのは番組を見て、情報提供をしようとした男性だった。たまたま近くにいたことで第一発見者となった圭吾。現場に残されていた犯人の毛髪の鑑定によって驚くべき事実が浮かび上がる。「犯行現場に残されていた毛髪と葛城さんのDNAが一致しました」。圭吾と同じDNAを持つ人間は世界にただひとり。誘拐された兄・勇吾だけ―勇吾は生きている。そう確信する圭吾。だが、だとしたら何故、家に戻ってこないのか。そしてなぜ殺人未遂事件を起こしたのか―。その頃、葛城勇吾(30)は悠然と圭吾の写真を見つめていた。「ようやく、俺の復讐が始まる」。20年の時を経て、動き出す事件の真相。それぞれの信念、秘密、裏切り、謎が圭吾と勇吾の運命を交錯させていく―!

(C)高橋悠也・寺山マル/小学館