『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』特報映像&ポスタービジュアル

第89回アカデミー賞にて8部門にノミネート、作品賞ほか3部門を受賞した『ムーンライト』で世界中を熱狂させたバリー・ジェンキンス監督最新作『ビール・ストリートの恋人たち』が、2019年2月22日より公開される。このほど、特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。

70年代のニューヨーク・ハーレムに生きる若い二人の愛と信念の物語を、圧倒的な映像美と叙情的な音楽で描き出す本作。原作は、オバマ大統領やマドンナらが敬愛し、今年はドキュメンタリー映画『私はあなたのニグロではない』が公開された、作家ジェームズ・ボールドウィンによる著書「ビール・ストリートに口あらば」。ジェンキンス監督は、長年この物語の映画化を熱望、前作『ムーンライト』の撮影以前に脚本を執筆し権利を獲得し、念願の映画化を果たした。

本作は、今年のトロント国際映画祭でお披露目され、観客賞次点1位となり、軒並み高評価を獲得。第34回インディペンデント・スピリット・アワードでは、作品賞、監督賞、助演女優賞の3部門にノミネート、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞では、脚色賞、助演女優賞、作品トップ10を受賞、アメリカ映画協会賞では作品トップ10に選出されるなど、数々の映画賞を席巻し、12月17日時点で、31映画賞を受賞、108のノミネートを記録している。先日ノミネーションが発表された第76回ゴールデン・グローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、助演女優賞にノミネートを果たし、大きな注目を集めている。

特報映像のバックで流れる歌声は、9月に引退した安室奈美恵や、日本を代表するR&BシンガーのMISIAも“憧れの人”としてその名前を挙げる、ローリン・ヒル。彼女がボーカルを務める伝説のヒップホップグループ、The Fugeesの世界的なヒットソングにしてグラミー賞受賞曲「やさしく歌って」は、日本ではネスカフェのCMソングでも有名で、ふたりの愛とその運命を優しく包みこむように映画の世界観を彩っている。

ポスタービジュアルは、特報映像にも登場する、「愛があなたをここへ連れてきた」という、ジェンキンス監督も「ジェームズ・ボールドウィンの原作の中で好きな言葉」だという台詞が使用され、若い2人の愛よりも深い“運命”で結ばれたラブストーリーを感じさせるとともに、どこか切ない予感を抱かせるビジュアルに仕上がっている。

『ビール・ストリートの恋人たち』
2019年2月22日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・脚本:バリー・ジェンキンス
原作:ジェームズ・ボールドウィン「ビール・ストリートに口あらば」
出演:キキ・レイン ステファン・ジェームス レジ―ナ・キング コールマン・ドミンゴ マイケル・ビーチ ディエゴ・ルナ エド・スクライン ブライアン・タイリー・ヘンリー デイヴ・フランコ ペドロ・パスカル
配給:ロングライド

【ストーリー】 1970年代、ニューヨーク。幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュ(キキ・レイン)と22歳の恋人ファニー(ステファン・ジェームス)。互いに運命の相手を見出し幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた…。

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