染谷将太監督最新作『ブランク』! 『シミラー バット ディファレント』『清澄』と併せて2月に「監督 染谷将太」特集上映開催!

山口情報芸術センター[YCAM]が実施する映画制作プロジェクト「YCAM Film Factory(ワイカム・フィルム・ファクトリー)」の第三弾招聘監督、染谷将太による短編映画『ブランク』が完成し、本作と併せて、染谷監督の過去作『シミラー バット ディファレント』、『清澄』と併映での「監督 染谷将太」特集上映が、2019年2月16日より一週間限定で開催されることが決定した。

▲『ブランク』

『きみの鳥はうたえる』、『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』など活躍目覚ましい若手実力派俳優、染谷将太が監督した短編映画が一挙上映される。YCAM Film Factoryは、既存の映画制作にとらわれない自由な発想を持つ映画監督と協働し、より自由な映画制作のあり方を模索するプロジェクト。これまでに、柴田剛監督による長編映画『ギ・あいうえおス 他山の石を以って己の玉を磨くべし』(16)、映画制作集団・空族の最新作『バンコクナイツ』を元に、マルチスクリーン・インスタレーションとして制作した、空族+スタジオ石+YCAM『潜行一千里』(YCAM委嘱作品/16)などを発表している。俳優の染谷将太を監督に迎えた作品『ブランク』は、山口を舞台に、ある施設の警備員の不可思議な一日をめぐる、虚構と現実が交差した奇妙な短編映画。主演は、山下敦弘監督『ばかのハコ船』(03)で俳優デビュー以降、ユーモアと狂気を併せ持つ異形のバイプレーヤーとして活躍を続ける山本剛史。脚本は、俳優であり染谷監督の妻である菊地凛子が担当している。また『シミラー バット ディファレント』、『清澄』に続き、染谷監督たっての要望で、16ミリフィルムで撮影された。劇中音楽も前2作に引き続き、ミュージシャンの渡邊琢磨が担当している。

■染谷将太 コメント
ワタクシの最新短編作となりました『ブランク』。この空白だらけの映画に、感情を芽生えさせるのはこの映画をみて頂く皆様です。どんな形にもなるよう心を込めて空白だらけにしました。ぜひこの作品に心を灯してください。そして今回過去2作の作品も同時上映されます。これら2作は完全自主制作、つまり私の貯金を切り崩し作った作品になります。誰にも求められていないのに勝手に作り勝手に見せつける、究極な贅沢なモノ作りをさせていただきました。自分の存在、他との関係、時間と自分の関係、普段無意識に意識しているであろう感情や温度感をフィルムに閉じ込めました。このワタシの1連のワガママにお付き合いください。

「監督 染谷将太」
2019年2月16日(土)〜22(金) 渋谷ユーロスペースにて1週間限定公開
『ブランク』(2017年/26分/16mm)
監督:染谷将太
脚本:菊地凛子
音楽:渡邊琢磨
監督補:菊地健雄
出演:山本剛史 染谷将太
配給:ミックスヴォックス
© Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]

<同時上映作品>
『シミラー バット ディファレント』(2013年/25分/16mm)
監督:染谷将太
出演:平野鈴 染谷将太 bim 岡本英之
【ストーリー】 とある女と男。車の中、部屋の中と、同じ時間と空間を共有するふたりは、ある朝にそれぞれの道へと歩いていく。お互いに旧友と再会するも、もの憂げな表情を浮かべる女と、どこか心ここに在らずといった男…。
©MIXVOXXXX

『清澄』(2015年/10分/16mm)
監督・脚本:染谷将太
出演:川瀬陽太 染谷将太
【ストーリー】 東京の東側に位置する川沿い地区。ある中年の男と若者。取り留めない会話。存在と時間は虚構と現実の狭間でゆるやかにブレながら、やがて歪みと共に消失する。青く澄みきった空の下、隅田川は、きょうも静かに流れゆく。漂流する男たちによって繰り広げられる短編ファンタジー。
©MIXVOXXXX