16世紀の日本人少年冒険記を映像化した、野村周平が主演を務める4K歴史エンターテイメントドラマ「MAGI-天正遣欧少年使節-」が、2019年1月17日よりAmazon Prime Videoにて全世界180以上の国と地域で世界同時独占配信されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、ローマ法王に謁見するため長崎から異国へと旅立った4人の少年たちの8年におよぶ過酷な旅路を描く。時は戦国時代。長崎にやってきたイエズス会のアジア布教の巡察使ヴァリニャーノは、布教を一気に進めるため、日本各地に神学校を作り、そこで学んだ優秀な少年たちをヴァチカンのローマ法王に謁見させるという秘策を思いつく。聖書に記された、イエス誕生時に東方より贈り物を持って駆けつけた3人の賢者=MAGIの伝説を現実にすることで、ヴァチカンから多額の資金援助を引き出し、日本をキリスト教国にするというものだった。そこで選ばれたのは、4人の少年たち。織田信長の命を受けた彼らは、長崎からヨーロッパへと旅立つ。
脚本を手掛けるのは、日本を代表する脚本家の鎌田敏夫。監督は、『闇打つ心臓』、『西の魔女が死んだ』、『少女たちのたちの羅針盤』など国際的に評価の高い長崎俊一が務める。さらに、「世界遺産」を手がけてきたTBSビジョンがプロデュースした。本作は、すべて4Kで制作、長期間の海外ロケを敢行し、次世代グローバル基準のハイクオリティ映像で作り上げた。4Kで制作された日本のドラマがAmazon Prime Videoにて180以上の国や地域で同時配信されるのは、日本初の試みとなる。
城落ちの悲惨な体験からキリスト教に憎悪と関心の両面を持つ主人公・伊東マンショには、『ライチ☆光クラブ』、『ちはやふる』シリーズ、『帝一の國』、『ラブ×ドック』、『純平、考え直せ』、『ビブリア古書堂の事件手帖』などの話題作に立て続けに出演する野村周平。ひ弱だが心優しい少年・中浦ジュリアンには、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』、『羊と鋼の森』、『青の帰り道』などに出演した森永悠希。セミナリオ一番の秀才・原マルティノには、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」や『海辺の生と死』、『あゝ、荒野(前編)』などで知られる注目度急上昇中の井之脇海。領主の息子・千々石ミゲルには、ドラマ「陸王」で俳優デビューを果たした緒形敦。さらに、4人の少年たちと一緒に旅をする日本人の母とポルトガル人の父を持つドラードには、佐野岳。そして、少年たちを異国へと送り出す織田信長役を吉川晃司が演じ、バテレン追放令でキリスト教徒を弾圧する豊臣秀吉役に緒形直人が挑む。
キャスト コメント
■野村周平(伊東マンショ役)
この作品のような時代ものをやらせていただくのは初めてだったので緊張感もありましたが、日本から世界を旅する少年たちという壮大なストーリーにはとてもやりがいを感じました。大部分を海外(スペイン)で撮影させていただいたのですが、向こうの文化や人にも触れ、しっかり役作りに臨めたと思います。世界にこのドラマが配信されることに、興奮しています。そして4Kの映像で、この壮大なストーリーが配信されることをとても楽しみにしています。
■森永悠希(中浦ジュリアン役)
中浦ジュリアン役の森永悠希です。今回国内のみならず、海外でもロケを行うという壮大なスケールの元、一人の人物の人生をじっくり考えて演じることができたことが幸せでした。実在の人物を演じるのは難しいですが、文献や劇中のセリフや動きから、僕が思うジュリアンの個性が出るといいなと思いながら演じさせて頂きました。日本での反応も勿論ですが、海外の反応も楽しみです。沢山の人に見て頂きたいです。
■井之脇海(原マルティノ役)
私が演じた原マルティノは、自分の信念に対してまっすぐな思いを持っていて、時に皆を振り回してしまうこともありますが、どこか俯瞰して、彼なりに皆をまとめて旅を進めていく少年です。天正遣欧少年使節団の四人の少年がヨーロッパを旅していく物語を、とてもスケール大きく描いていく魅力的な作品になっています。ぜひご覧ください。
■緒形敦(千々石ミゲル役)
この度は、只々この作品に関わらせて頂けたことに感謝をしております。ミゲルという役のオーディションのお話を頂いた時に自分の中で、“絶対に自分がやらなければいけない役”と心から思いました。ご縁もありこのミゲルという役をやらせて頂き、心から嬉しく思います。僕も中学卒業後単身で、自分のことを誰一人知らない国へ行きました。この少年たちのように長い年月をかけ、命を懸け、見知らぬ国へ行くというのはものすごく覚悟がいることだなと改めて感じ、僕自身も撮影を通して沢山成長できました。このドラマを通じて僕たち日本人が、もっともっと世界に挑戦をするための勇気に少しでもなって頂けたら幸いです。
■佐野岳(ドラード役)
ドラードは4人の少年達を見守り、陰ながらアドバイスをすると同時に少年達と一緒に考え、寄り添う役です。旅の道中、様々な偉人達と出会い、それぞれの正義に触れていくことで僕自身、ドラードを通して自分の中で信じる事の大切さや、危うさを感じました。そして、今までの役の中でもかなり挑戦的で特殊な役どころということ、そして1ヶ月ものスペインロケという初めてづくしの現場で、準備の段階から歴史を学び、語学も学び、と出来る限りのことを尽くして臨みました。戦国時代の真っ只中、少年たちは、何を背負い、何を信じ、突き進むのか。とてもスケールの大きな物語を、是非楽しんで頂ければと思います。
「MAGI-天正遣欧少年使節-」
2019年1月17日(木)よりAmazon Prime Videoにて180以上の国と地域で世界同時配信(全10話)
監督:長崎俊一
原案:若桑みどり著「クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国」(集英社文庫刊)
脚本:鎌田敏夫
音楽:大友良英
出演:野村周平 森永悠希 井之脇海 緒形敦 佐野岳 エリック・ボシック ボブ・ワーリー 緒形直人 吉川晃司
【ストーリー】 時は戦国時代。イエズス会のアジア布教の巡察使ヴァリニャーノが長崎にやってくる。ザビエルがキリスト教を伝来して以来、九州を中心に信者を増やしてきたイエズス会。ヴァリニャーノは、布教を一気に進めるためにある秘策を思いつく。それは、日本各地に神学校セミナリオを作り、そこで学んだ優秀な少年たちをヴァチカンに連れて行きローマ法王に謁見させる。聖書に記された物語、イエス誕生の時に東方より贈り物を持って駆けつけた三人の賢者=MAGIの伝説を現実とする事で、ヴァチカンから多額の資金援助を引き出し、日本をキリスト教国にするというものだった。そこで選ばれた4人の少年たち。教会に拾われ下人として働いていた伊東マンショ(野村周平)、気弱だが心優しいジュリアン(森永悠希)、セミナリオ一の秀才マルティノ(井之脇海)、領主の次男坊、武士の子ミゲル(緒形敦)。4人の少年たちは、織田信長(吉川晃司)に謁見し、「旅に出よ。海の向こう、見知らぬ国に行って参れ」という命を受け、長崎を旅立つ。旅には反ヴァリニャーノ派のメスキータ神父、日本人とポルトガル人の混血の下働きドラード(佐野岳)が加わり、5人はヨーロッパへと向かう。見知らぬ外国での幾度もの苦難を乗り越え、果たして彼らは無事にローマ法王に謁見することができるのか?!彼らが求める疑問「イエスの愛とは何か。自分を信じて真っ直ぐに生きるとはどういうことか。」に答えはあるのか?!更に、8年の月日を費やした旅の果てに彼らを待ち受けていたものは、あまりにも過酷な運命だった―。