1843年に出版された英文学の傑作「クリスマス・キャロル」が生まれる過程を描いたファンタジー『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』が、11月30日より公開となる。このほど、大人気ゲーム「ファイナルファンタジー」とコラボレーションした、本作に登場するキャラクターたちの“ドット絵”がお披露目となった。
“ドット絵”と呼ばれるデザイン技法で描かれた本イラストのキャラクターデザインを務めたのは、ゲーム「ファイナルファンタジー」の第1作から、これまで長く愛され親しまれる数多くのキャラクターを描き出し、「ドット絵の匠」の異名を持つグラフィックデザイナーの渋谷員子(しぶやかずこ)。今回のドット絵制作は、主人公チャールズ・ディケンズが現実と空想世界を行き来するという本作の“ファンタジー要素”が「ファイナルファンタジー」シリーズと共通することから始動。チャールズ・ディケンズをはじめ、スクルージ、過去の幽霊、現在の幽霊、未来の幽霊の「クリスマス・キャロル」でおなじみの5人のキャラクターが、シンプルながら温かみのあるドット絵に変身した。
今回お披露目となったドット絵は、チラシとパンフレット、劇場の特別ポスター掲載のQRコードにアクセスして取得できるスマートフォン用フォトフレームとして展開される。また映画公式サイト(https://merrychristmas-movie.jp/#1)では、キャラクターたちが本家ゲームのように歩くgifアニメーションも公開予定だ。
■渋谷員子(グラフィックデザイナー) コメント
『クリスマス・キャロル』の物語は今までたくさんのイラストレーターたちがスクルージや3人の幽霊を描いてきた事でしょう。その長い歴史の中で彼らを「ファイナルファンタジー」に出てくるキャラクターのようなドット絵にするという仕事は、驚きと共に素晴らしい経験でした。きっと世界一小さいスクルージ。気に入ってもらえると嬉しいです。
▲チャールズ・ディケンズ
▲スクルージ
▲過去の幽霊
『Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~』
11月30日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:バハラット・ナルルーリ
出演:ダン・スティーヴンス クリストファー・プラマー ジョナサン・プライス
日本語吹き替え:市村正親 小野大輔 坂本真綾
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
【ストーリー】 1843年10月、ヒット作に恵まれない中、家族や家の維持費で金欠状態だった小説家チャールズ・ディケンズは、どうにかヒット作を生み出そうと奮闘する。新作の執筆に没頭しているうちに小説の世界に入り込んでいき、やがて現実と幻想の境目が曖昧になっていく―。そこで「クリスマス・キャロル」の登場人物スクルージらとの出会いを経て、幼少期の隠された記憶や実父との確執といった自分の問題と対峙していくのだった。
©BAH HUMBUG FILMS INC & PARRALLEL FILMS (TMWIC) LTD 2017 ©Merry Christmas/SQUARE ENIX CO., LTD. ILLUSTRATION: KAZUKO SHIBUYA