2018年に“イタリア・アカデミー”と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナッテロ賞で最多15部門にノミネートされ、最優秀作品賞ほか5部門を受賞したコメディ映画『愛と銃弾』が、2019年1月19日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
大衆からも批評家からも大きな注目を浴びた『僕はナポリタン』(2013)の監督、マルコとアントニオの兄弟チーム「マネッティ・ブラザーズ」が、再びナポリを舞台に手掛けた本作。殺し屋チーロは、仕事場で偶然幼なじみの元恋人で看護師のファティマに再会、よみがえった恋はいっそう激しく燃え上がる。犯罪の目撃者となった彼女を守るため、チーロは組織に刃向かい裏世界から逃れることを決意する。本作は、2017年のベネチア国際映画祭では最優秀キャスト賞ほか3つの賞を受賞した。
前作以上にナポリ音楽への愛着を感じる本作について、マネッティ・ブラザーズの兄マルコは、「ナポリは演劇、音楽、映画、建築に関する限り、文化の首都」であるとコメント。ナポリ音楽へのリスペクトから、ノワールとミュージカルの意外なジャンルの融合が生まれた。また、チーロ役を演じたナポリ出身のジャンパオロ・モレッリによると「本作は、カンツォーネの織り交ぜられたナポリの大衆音楽へのオマージュであり、歌詞がストーリーを動かす点が他のミュージカルとは異なる」とのこと。劇中でヒロインが唄う曲「L’amore ritrovato(愛は再び)」は、映画『フラッシュダンス』(1983)の主題歌「What a Feeling」にイタリア語の歌詞をつけたもので、同じく劇中、血だらけの死者たちが砂浜で踊るシーンは、マイケル・ジャクソンのアルバム「スリラー」(1982)のミュージックビデオへのオマージュとなっている。
『愛と銃弾』
2019年1月19日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA、K’s Cinema にて全国順次公開
監督:マネッティ・ブラザーズ
脚本:ミケランジェロ・ラ・ネーヴェ マネッティ・ブラザーズ
出演:ジャンパオロ・モレッリ セレーナ・ロッシ クラウディア・ジェリー二 カルロ・ブッチロッソ ライツ
配給:オンリー・ハーツ
【ストーリー】 ヴェスヴィオ火山を望み、太陽もマフィアも元気な南イタリアの大都市ナポリ。ハンサムなチーロは、相棒ロザリオとともに「タイガー」と呼ばれるクールな殺し屋二人組の片割れで、水産市場を仕切る「魚王」ヴィンチェンツォとその抜け目ない夫人マリアに雇われている。そして、ヒロインのファティマは夢に焦がれる若くチャーミングな看護師。ある晩、ファティマは病院でとんでもない犯罪に巻き込まれてしまう。チーロは目撃者の彼女を消そうとする、が、そのとき二人は気づく。ずっと若く純粋だったころ二人はかけがえのない恋人同士だったのだ!よみがえった恋はいっそう激しく燃え上がる。チーロはファティマを守るため、裏社会から逃れることを決意する。ナポリの美しい街並みとナポリ湾を舞台に、容赦のない闘いが始まる…。
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