松田凌、役作りで心がけたのは「我慢」映画『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』完成披露上映会レポート

2018年1月に紀伊國屋ホールで全15公演を行いソールドアウトした舞台「ONLY SILVER FISH」を、同じ出演者が別のキャラクターを演じ、新たなストーリーとして映画化した『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』が11月24日より公開となる。本作の完成披露上映会が10月22日にシネ・リーブル池袋で行なわれ、キャストの松田凌、皆本麻帆、玉城裕規、高柳明音(SKE48)、伊藤裕一、山口大地、小槙まこ、双松桃子、辻本耕志、中村誠治郎、川本成、西田大輔(原作・脚本・監督)が舞台挨拶に登壇した。

本作は、舞台「煉獄に笑う」や「戦国BASARA」シリーズの人気舞台演出家・西田大輔の映画監督デビュー作。“古い屋敷に置かれた大きな水槽の中にいる、オンリーシルバーフィッシュと呼ばれる一匹の寂しい魚の名前を知る事ができれば、過去を振り返ることができる”という舞台版と同じ設定で、演劇界では第一線で活躍してきた西田監督が新たにストーリーを執筆した。

「黒ネクタイの男役を演じる上で心がけたことは?」という質問に、「我慢」だと答えた松田。「他の演者から、この人は本当はどう思っているんだろうとか、顔やセリフから感じ取られないように、できるだけ自分のすべてを抑えて演じた」という。そして「その我慢が最後にはどうなっていくのかを注目して欲しい」と語った。

ヒロインであるユキ役を演じた皆本は、同じ質問に「撮影現場にゆかいな人たちがたくさんいる中で、全部ユキとして見逃さないで感じ取ろうとしていました」コメント。

白ネクタイの男を演じた玉城は、心がけたことは「ないですね」と即答した上で「撮影期間はタイトであっという間でしたし、あまり深く考えず」ありのまま撮影に挑んだという。「まあ、素ではないですけどね。これから観る方に、素ではないですから。ちゃんとお仕事をしております」とあくまで演技だと釘を刺しつつ、映画と舞台の違いについては「ひくぐらい違う、別作品なので、舞台のことは全く無視で、ありのままの映画を観てください」と説明した。

チョーカーの女役を演じた高柳は、「ただただ首にチョーカーをつけることを意識した」と話しつつ、撮影現場では「めちゃくちゃ寒くて、人が横を通るたびに寒くて、人って本当に風を切って歩いているんだと思いました(笑)」とコメント。過去に戻れるという本作の内容にちなみ、過去に戻れるならいつに戻りたい?という質問に、SKE48のメンバーである高柳は「アイドルになる前に戻って、もっとアイドルの姿を徹底して、総選挙で1位をとりたい(笑)」と述べ、会場を沸かせた。

最後に松田は「おかしな人たちで映画を作りました。恐らく平成きっての謎。この作品は正直言って難しいです。どんなシーンも見逃さずに観てください」と語り、イベントは終了した。

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『ONLY SILVER FISH –WATER TANK OF MARY’S ROOM』
11月24日(土)よりシネリーブル池袋にて公開他、全国順次公開
監督・原作・脚本:西田大輔
撮影:根岸憲一
音楽:和田俊輔
出演:松田凌 皆本麻帆 玉城裕規 高柳明音(SKE48) 伊藤裕一 山口大地 小槙まこ 双松桃子 菊地美香 辻本耕志 中村誠治郎 川本成
配給:ベストブレーン

(c)2018「ONLY SILVER FISH」製作委員会