『チョコレート』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したハル・ベリーと『007』シリーズのジェームス・ボンド役で人気を誇るダニエル・クレイグが共演した、『裸足の季節』のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督最新作『マイ・サンシャイン』が12月15日に公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
貧しいながらも愛に溢れる日々を送る血のつながらない家族と、1992年に発生した世界に衝撃を与えた大事件“ロサンゼルス暴動”を描き出した本作。1992年、LA・サウスセントラル。家族と暮らせない子供たちを育てるミリー(ハル・ベリー)は、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。隣人オビー(ダニエル・クレイグ)は騒々しいミリーたち家族に文句をつけながらも、彼らを見守っている。しかし、黒人が犠牲になった事件に対する不当な判決が出たことによりLAで暴動が発生、ささやかに暮らしていたはずの彼らの生活にも変化が訪れる。監督は、デビュー作『裸足の季節』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン。音楽は、ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリスが担当した。
製作において、デニズ監督がシナリオハンティングで訪れたサウスセントラルで、何人もの子供たちをホストマザーとして育てている女性ミリーと出会ったことから、アメリカ史に刻まれるLA暴動を普通の家族の視点から描くというアイデアが生まれた。
■エルギュヴェン監督 ハル・ベリーとダニエル・クレイグについてのコメント
ダニエル・クレイグは、多様な役柄を演じてきた偉大な俳優です。身体的な俳優でもあり、彼のパレットには、バスター・キートンやハロルド・ロイドに近い色調もあるのです。ダニエルが『マイ・サンシャイン』で演じたオビーは、何よりもその多様な色が必要でした。
ハル・ベリーには、『裸足の季節』のアカデミー賞のキャンペーン中に会いました。ユーモアと優雅さを併せ持った、ミリーの情熱にふさわしい女性です。でも、彼女に初めて会った時は、ミリー候補としてはまったく考えていませんでした。それなのになぜか『マイ・サンシャイン』の物語を彼女に話していました。このときの出会いの火花から、数年後に映画が生まれることになったのです。
『マイ・サンシャイン』
12月15日(土) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国ロードショー
監督・脚本:デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン
音楽:ニック・ケイヴ&ウォーレン・エリス
出演:ハル・ベリー ダニエル・クレイグ ラマー・ジョンソン カーラン・ウォーカー レイチェル・ヒルソン
配給:ビターズ・エンド パルコ
【ストーリー】 1992年、LA・サウスセントラル。家族と暮らせない子供たちを育てるミリー(ハル・ベリー)。貧しいけれども、ミリーの愛情は光に溢れ、誰もが居場所を見つけていた。隣人オビー(ダニエル・クレイグ)は騒々しいミリーたち家族に文句をつけながらも、実は彼らを見守っている。しかし、黒人が犠牲になった事件に対する不当な判決が出たことにより、LAで暴動が始まり、ささやかに暮らしていたはずの彼らの生活にも変化が訪れる…。
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