ムエタイで刑務所を生き抜いた英国人ボクサーの真実の物語『暁に祈れ』場面写真

2017年のカンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門にて上映され大きな話題となった映画『暁に祈れ』が12月8日より公開される。このほど、主人公ビリーが収容された刑務所の一端が明らかになる場面写真がお披露目となった。

本作は、汚職や殺人が蔓延する実在のタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化。ボクサーのビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまい、ある日、警察から家宅捜索を受けて逮捕され、タイで最も悪名高い刑務所に収容される。死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。主人公ビリーを演じるのは、『グリーンルーム』、TVシリーズ「ピーキー・ブラインダーズ」、『きみへの距離、1万キロ』などに出演の新星ジョー・コール。ボクサー役を演じるにあたり何か月も肉体改造に励み、過酷な30日間の撮影に挑んだ。

『ジョニー・マッド・ドッグ』で世界的に評価された監督のジャン=ステファーヌ・ソヴェールは、本作に惹かれた理由について、「何より惹きつけられたのはビリー・ムーアのキャラクターです。彼は矛盾に満ちていて、内なる葛藤や複雑さがとても魅力的だったのです。彼は極度に暴力的な一面を持ちながらも、非常に繊細な人間でもありました」と説明。映画はビリーの視点から距離を置かず、ほぼ全編にわたり1シーン1カットの長回しで撮影した上で、編集でそれを分割する手法が取られているが、その狙いについて、「観客がジョー・コールに絶えず没入し、彼を通じて疲労や努力、そして時には苦しみを経験してほしいと思いました」と語っている。

また、9月29日より、特製ステッカー付き特別鑑賞券(税込1,500円)が一部の上映劇場にて順次発売開始。ステッカーは、劇中でビリーが背中に刻むことになる虎のタトゥーをイメージしたワイルドなデザインとなっている。※特典は数量限定、先着順。

『暁に祈れ』
12月8日(土) ヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町、シネマート新宿ほか全国順次公開
監督・脚本:ジャン=ステファーヌ・ソヴェール
原作:ビリー・ムーア
出演:ジョー・コール ポンチャノック・マブラン ヴィタヤ・パンスリンガム
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 ボクサーのビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまう。ある日、警察から家宅捜索を受けたビリーは逮捕され、タイで最も悪名高い刑務所に収容される。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった!死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。世界的なベストセラーをベースにした真実の物語。

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