山形ドキュメンタリー映画祭の作品を東京で上映!「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in東京 2018」10月開催!

山形市にて隔年で開催されるドキュメンタリー映画に焦点を当てた国際映画祭「山形国際ドキュメンタリー映画祭」の翌年に東京で行う恒例のイベント「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー」。本イベントが今年も開催されることが決定し、「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in東京 2018」として、10月6日から10月26日に新宿K’s cinemaにて開催されることが発表された。

今年は、2017年山形ドキュメンタリー映画祭の2つのコンペティション部門「インターナショナル・コンペティション」「アジア千波万波」よりピックアップした作品のほか、独自のプログラムを加えた約70本の作品を上映する。

主な上映作品と分野

■インターナショナル・コンペティション
1100本を超える応募作品から選ばれた世界の今を描く、ドキュメンタリー映画の最先端の作品群。まさにヤマガタの顔とも言えるプログラムで、併せて過去の上映作から関連作品も上映。
<上映作品>
『カーキ色の記憶』カタール(インターナショナル・コンペティション 最優秀賞)
『孤独な存在』中国(インターナショナル・コンペティション 優秀賞)
『激情の時』ブラジル(インターナショナル・コンペティション 特別賞)
『ドンキー・ホーテ』スペイン、ドイツ、イギリス
『航跡(スービック海軍基地)』アメリカ、フィリピンほか

▲『激情の時』

▲『ドンキー・ホーテ』

■アジア千波万波
ヤマガタの重要なプログラムとして毎回、長蛇の列の観客を集める“アジア千波万波”は、アピチャッポン・ウィーラセタクン、河瀬直美など多くの映画作家を輩出してきた。ドキュメンタリー映画作家、小川紳介の志を継ぐ、アジアの若い作家たちを発掘、応援するプログラム。
<上映作品>
『人として暮らす』韓国(アジア千波万波 奨励賞)
『翡翠之城』台湾、ミャンマー(アジア千波万波 特別賞)
『パムソム海賊団、ソウル・インフェルノ』韓国(アジア千波万波 特別賞)
『長江の眺め』中国
『このささいな父の存在』レバノンほか

▲『翡翠之城』

▲『パムソム海賊団、ソウル・インフェルノ』

◼ロックスリースペシャル
君はロックスリーを知っているか?映画作家?イラストレーター?ミュージシャン?パフォーマー?いやいやどれも違う。第1回の山形国際ドキュメンタリー映画祭から参加している、ヤマガタではお馴染みのフィリピンのアーティスト、ロックスリーのパンクでカラフルな世界を堪能する!!
<上映作品>
『グリーン・ロッキング・チェア』
『ハラジュク』ほか

■共振する身体――フレディ・M・ムーラー特集
日本では『山の焚火』が記憶に残るスイスの映画作家、フレディ・M・ムーラー。ムーラーは小川紳介との親密な交流でも知られ、ヤマガタとは縁のある作家。昨年のヤマガタで多くの観客を集めたプログラムから、実験映画的な手法を用いた作品を中心に、フレディ・M・ムーラーの多様な作品に触れる。
<上映作品>
『最後通告』
『パシフィック―あるいは満ち足りた人々』ほか

■アフリカを/から観る
山形ドキュメンタリー映画祭2017の特集「アフリカを/から観る」では、アフリカを内外問わず、さまざまな距離や視点からアフリカを描いた個性豊かな作品が上映された。今回は過去にヤマガタで上映された作品・関連作品からアフリカに焦点を当てる。
<上映作品>
『アフリカ、お前をむしりとる』
『アフリカ、痛みはいかがですか?』
『テザ 慟哭の大地』

■政治と映画:パレスティナ
ヤマガタでは2013年から、『それぞれの「アラブの春」』『アラブをみる』『政治と映画:パレスティナ・レバノン70s-80s』とアラブ世界に焦点を当てたプログラムを上映してきた。今回は過去の上映作品から苦難の歴史を歩んできたパレスティナをテーマとした映画をピックアップ。
<上映作品>
『あなたが去ってから』(ムハンマド・バクリ監督)
『ルート181』(ミシェル・クレフィ、エイアル・シヴァン監督)ほか

■日本プログラム
山形ドキュメンタリー映画祭2017「日本プログラム」より、昨年急逝した映画監督・堀禎一氏のドキュメンタリー作品、8mmフィルムによる圧倒的表現など、日本のドキュメンタリーのいまを伝える。
<上映作品>
『天竜区奥領家大沢 別所製茶工場』(堀禎一監督)
『かえりみち』ほか

■審査員作品・特別招待作品ほか
<上映作品>
『これが私の好きなやり方2』(イグナシオ・アグエロ監督)
『イン・カメラ』(ランジャン・パリット監督)ほか

「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー 山形 in東京 2018」開催概要
開催場所:新宿K’s cinema
開催期間:10月6日(土)~10月26日(金)
主催:シネマトリックス 
共催:山形国際ドキュメンタリー映画祭/K’s cinema
公式URL: cinematrix.jp/dds2018/