ゴールデン・グローブ賞ノミネート、アカデミー賞外国語賞ロシア代表選出などでロシアが世界に誇るアレクセイ・ウチーチェリ監督による一大抒情詩『MATHILDE』(原題)が、邦題『マチルダ 禁断の恋』として、12月8日より公開されることが決定し、併せてポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と、マリインスキー・バレエ団の伝説のプリマとして謳われたマチルダ・クシェシンスカヤ(1971年に99歳で死去/伝記「ペテルブルグのバレリーナ クシェシンスカヤの回想録」)との決して許されない恋を描く。作品をめぐり、皇帝の名誉を傷つけるとして賛否両論が飛び交い、上映館の放火を警告するキリスト教過激派組織も登場、さらには安全上の理由で俳優たちはプレミア上映会を欠席するという事態にまで発展した。日本でも有名な元検事のナタリア・ポクロンスカヤ議員は本作に対し否定的な姿勢を見せ、それを受けたプーチン大統領は「ウチーチェリ監督を尊敬している」と中立の意見を表明するなど、ロシア全土を巻き込んだセンセーショナルな話題作となった。
『マチルダ 禁断の恋』
12月8日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー
監督:アレクセイ・ウチーチェリ
出演:ラース・アイディンガー ミハリナ・オルシャンスカ
配給:シンカ
【ストーリー】 1800年台後半のサンクトペテルブルク。ロシア王位継承者であるニコライ2世は、世界的に有名なバレリーナのマチルダを一目見た瞬間恋に落ちる。燃え上がる彼らの恋は、ロシア国内で賛否両論を巻きおこし国を揺るがすほどの一大ロマンスとなる。父の死、王位継承、政略結婚、外国勢力の隆盛―そして滅びゆくロシア帝国と共に2人の情熱的な恋は引き裂かれようとしていた―。