『ギターはもう聞こえない』(1991)、『恋人たちの失われた革命』(2005)でベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞し、1960年代から現在まで意欲的な作品を発表し続けるフランスの名匠フィリップ・ガレルの最新作『つかのまの愛人』(原題:l’Amant d’un jour)が、8月21日よりシネマヴェーラ渋谷にて限定公開されることが決定した。
ガレル監督の最新作にして、『ジェラシー』(2013)、『パリ、恋人たちの影』(2015)に続く新たな愛の三部作完結編とも言える本作は、哲学教師の男と若い恋人、そして男の娘との奇妙な三角関係の顛末を描く。大学の教え子アリアンヌと同棲している哲学教師ジルのもとに、ある日、恋人にふられ自暴自棄になった娘ジャンヌが訪れ、3人の共同生活が始まる。同い年のジャンヌとアリエンヌは、ジルには言えない秘密を打ち明け合い、奇妙な絆が生まれる。しかし、父として、恋人として、それぞれの愛をジルに求める二人の間には、やがて友情だけではない感情が芽生え出す。
制作には、レナート・ベルタ(撮影)、ジャン=クロード・カリエール(共同脚本)、ジャン=ルイ・オベール(音楽)といったフランス映画界を牽引してきた名匠たちが集結し、ガレルが教鞭をとる国立高等演劇学校の教え子だったルイーズ・シュヴィヨット、ガレルの実の娘エステール・ガレルといった新鋭の俳優たちが揃った。
また、本作の公開に併せ、公開劇場であるシネマヴェーラ渋谷では、絡みあう恋愛の連立方程式を学ぶ2週間として、特集上映「愛の力学 “彼と彼女と彼”あるいは“彼女と彼と彼女”」が開催される。
『つかのまの愛人』
8月18日(土)~8月31日(金)、シネマヴェーラ渋谷にて限定ロードショー
監督:フィリップ・ガレル
脚本:ジャン=クロード・カリエール フィリップ・ガレル キャロリーヌ・ドリュアス=ガレル アルレット・ラングマン
撮影:レナート・ベルタ
編集:フランソワ・ジュディジェ
音楽:ジャン=ルイ・オベール
出演:エリック・カラヴァカ エステール・ガレル ルイーズ・シュヴィヨット
配給:コピアポア・フィルム
【ストーリー】 大学の教え子アリアンヌと同棲している哲学教師ジルのもとに、ある日恋人にふられ自暴自棄になった娘ジャンヌが訪れ、3人の共同生活が始まる。同い年のジャンヌとアリエンヌは、愛について、性欲について、ジルには言えない秘密を打ち明け合う。女たちの間に生まれる、共犯関係にも似た奇妙な絆。だが、父として、恋人として、それぞれの愛をジルに求めるふたりの間には、やがて友情だけではない感情が芽生え出す…。
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