デビュー作「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞を受賞した注目のミステリー作家、薬丸岳が2013年に発表した同名小説を原作に、『64-ロクヨンー前編/後編』の瀬々敬久監督が映画化する『友罪』が5月25日より公開中。このほど、元少年犯の鈴木役を演じた瑛太の“狂演”が光る特別映像がお披露目となった。
生田斗真、瑛太を主演に、佐藤浩市、夏帆、山本美月、富田靖子と日本映画界を代表する名優が集結した本作は、かつて世間を震撼させた事件を起こした少年Aと周囲の人々のそれぞれの過去と現在が絡み合い、疑心や後悔に囚われた様々な人間模様が交錯するヒューマンサスペンス。ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田(生田斗真)は、他人との交流を頑なに避ける同僚の鈴木(瑛太)と次第に打ち解け心を通わせていくが、あることがきっかけで、鈴木が17年前の連続児童殺傷事件の元少年犯ではないかと疑い始める。
メガホンをとった瀬々監督曰く、瑛太は「役者というよりパフォーマー。演じるというより、身体表現に近い」。拭いきれない罪と共に生きる鈴木に全身全霊で挑んだ瑛太は、「映画を通して、観てくれた方に“何を与えたいのか”についてはすごく疑問があった」と、これまでにない苦悩を抱えたというが、「どんな役でも愛して演じていきたい」と鈴木に自身の想いを重ねて演じている。
『友罪』
5月25日(金)より全国ロードショー中
監督:瀬々敬久
出演:生田斗真 瑛太 佐藤浩市 夏帆 山本美月 富田靖子 奥野瑛太 飯田芳 小市慢太郎 矢島健一 青木崇高 忍成修吾 西田尚美 村上淳 片岡礼子 石田法嗣 北浦愛 坂井真紀 古舘寛治 宇野祥平 大西信満 渡辺真起子 光石研
配給:ギャガ
【ストーリー】 ある町工場で働き始めた、元週刊誌ジャーナリストの益田(生田斗真)と、他人との交流を頑なに避ける鈴木(瑛太)。共通点は何も無かった二人だが、同じ寮で暮らすうちに少しずつ友情を育ててゆく。そんな折、彼らが住む町の近くで児童殺人事件が起こり、世間では17年前に日本中を震撼させた凶悪事件との類似性が指摘される。当時14歳だった犯人の少年Aはすでに出所しており、その後の行方を知る者は少ない。果たして今回の事件も彼の犯行なのか…。驚きと疑問に突き動かされ、ネットに拡散していた少年Aの写真を見た益田は愕然とする。そこにはまだ幼さの残る鈴木が写っていた―。
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会