リチャード・リンクレイター監督の魅力と作品について!『30年後の同窓会』スティーヴ・カレルらのインタビュー

『6才のボクが、大人になるまで。』で世界の賞レースを席巻したリチャード・リンクレイター監督最新作『30年後の同窓会』が、6月8日より公開となる。このほど、スティーヴ・カレルらキャストがリンクレイター監督の魅力や本作について語った。

本作は、妻に先立たれ、さらに戦地で最愛の息子を失い悲しみに暮れるドクと、30年間音信不通だった戦友・サルとミューラーとの旅を描くロードムービーで、アメリカンニューシネマの名作『さらば冬のかもめ』の原作者であるダリル・ポニックサンが2005年に発表した小説を、『6歳のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター監督が12年の構想を経て映画化。出演には、『フォックスキャッチャー』で第87回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたスティーヴ・カレル、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』で第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたブライアン・クランストン、『TINA ティナ』で第66回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたローレンス・フィッシュバーンという名優たちが集結した。

コメディ俳優としても活躍するスティーヴ・カレルは、「リンクレイター監督は素晴らしい監督。それこそが大きな魅力。『30年後の同窓会』のストーリーを聞くと、とても暗い映画に感じるかもしれないが、監督は映画の中で語られる道徳観で観客が疲れないよう多大な努力を払っている。軽いタッチで描き、愉快な瞬間もたくさんある」と語っている。TVシリーズ『ブレイキング・バッド』で大ブレイクを果たしたブライアン・クランストンは、「しばらくは何もしないつもりだったから、ベストなタイミングではなかった。でも、リンクレイター監督は勇気ある、大胆な映画を作る人。僕はいつも物語に惹かれて作品を選んでいるが、『30年後の同窓会』はあらゆる基準を満たしていた。それに僕は原作のダリル・ポニックサンと『さらば冬のかもめ』の大ファンだし、スティーヴ・カレルとローレンス・フィッシュバーンが参加すると聞いて、“素晴らしい。ぜひやりたい!”と出演を決めたよ」と予定していた長期休暇を返上して本作に参加した。『マトリックス』シリーズで日本でも人気のローレンス・フィッシュバーンは、本作が自身が若い頃に感銘を受けた『さらば冬のかもめ』の続編にあたるということで「この作品に惹きつけられた理由の一つは、僕が成長期に観た風変わりな映画『さらば冬のかもめ』にどうつながっていくのか、そこに興味をそそられたからだ」と出演の経緯を明かしている。

『30年後の同窓会』
6月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他、全国ロードショー
監督・脚本:リチャード・リンクレイター
原作・脚本:ダリル・ポニックサン「LAST FLAG FLYING」
出演:スティーヴ・カレル ブライアン・クランストン ローレンス・フィッシュバーン
配給:ショウゲート

【ストーリー】 男一人、酒浸りになりながらバーを営むサル(ブライアン・クランストン)と、破天荒だった過去を捨て今は牧師となったミューラー(ローレンス・フィッシュバーン)の元に、30年間音信不通だった旧友のドク(スティーヴ・カレル)が突然現れる。2人にドクは、1年前に妻に先立たれたこと、そして2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、亡くなった息子を故郷に連れ帰る旅への同行を依頼する。バージニア州ノーフォークから出発した彼らの旅は、時にテロリストに間違われるなどのトラブルに見舞われながら、故郷のポーツマスへと向かう―。30年前に起きた“ある事件”をきっかけに、大きく人生が変わってしまった3人の男たち。仲間に起きた悲しい出来事をきっかけに出た再会の旅。語り合い、笑い合って悩みを打ち明ける旅路で、3人の人生が再び輝き出す。

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