監督も“最も知的な人”と絶賛!『ザ・スクエア 思いやりの聖域』エリザベス・モス インタビュー映像

第70回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いた映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』が4月28日より公開中。このほど、主人公クリスティアンを翻弄する、アメリカ人記者のアン役を演じたエリザベス・モスのインタビュー映像が公開された。

モス演じるアンは、権威ある美術館「X-ロイヤル」のキュレーターであるクリスティアンにインタビューを試み、その後、彼らはパーティーで再会し、勢いで一夜を共にしてしまう。クリスティアンにとってアンは割り切った遊びの関係であり、当然アンも“共犯関係”として、それを了解していると勝手に思い込むが、アンの本心はクリスティアンの思い込みとはかけ離れていた。

アンを見事に演じたエリザベス・モスは、ゴールデン・グローブ賞、エミー賞を受賞したHuluのドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の主演を演じるほか、『ピアノ・レッスン』のジェーン・カンピオン監督が手掛けたドラマシリーズ「トップ・オブ・ザ・レイク~消えた少女~」でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を受賞。ドラマに映画に大活躍のモスについて、リューベン・オストルンド監督も「これまで仕事をした中でも最も知的な人」と絶賛している。

インタビュー映像では、モスは、オストルンド監督について「彼は人々の生活を少し違った目線でとらえて表現しようとするからとても気に入った」と述べる。アンのキャラクターについては「彼女は謎めいているけど人生を楽しんでいる。賢い人だと思うわ。クリスティアンを辟易させ、問い詰めて怒らせる。答えたくないことを聞き、落ち着かない状態にして、楽しんでいるように見える」と説明。また、テイク数の多さで知られるオストルンド監督の撮影については「平均70テイクで1日1場面の撮影よ。確かに疲れて大変だけど、挑戦的でもあり、テイクが多いことに問題はないわ」とコメント。このほか、本作のオーディションや、アメリカでの撮影現場との違いなどについて語っている。

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
4月28日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ、立川シネマシティ他公開中
監督・脚本:リューベン・オストルンド
出演:クレス・バング エリザベス・モス ドミニク・ウェスト テリー・ノタリー
配給:トランスフォーマー

【ストーリー】 クリスティアンは現代美術館のキュレーター。洗練されたファッションに身を包み、バツイチだが2人の愛すべき娘を持ち、そのキャリアは順風満帆のように見えた。彼は次の展覧会で「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いた作品を展示とすると発表する。その中では「すべての人が公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型アートで、現代社会に蔓延るエゴイズムや貧富の格差に一石を投じる狙いがあった。だが、ある日、携帯と財布を盗まれたことに対して彼がとった行動は、同僚や友人、果ては子供たちをも裏切るものだった―。

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