2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ直後の最初の反撃の全貌を映画化した、クリス・ヘムズワース主演作『ホース・ソルジャー』が5月4日より公開となる。このほど、クリス・へムズワースらが演じる、アメリカ陸軍特殊部隊員「グリーンベレー」の騎馬戦闘シーンを収めた本編映像が公開された。
本作は、『ブラックホーク・ダウン』などを手掛けたハリウッド随一のヒットメーカーであるジェリー・ブラッカイマーが、デンマークのCM界の鬼才でコソボ紛争を追った報道写真家でもあるニコライ・フルシーを監督に抜擢し製作した。主人公のネルソン大尉役を演じるのは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)でソー役を演じるクリス・ヘムズワース。ベテラン兵のスペンサー准尉役には、『シェイプ・オブ・ウォーター』のマイケル・シャノン。このほか、『フューリー』や『アントマン』に出演したマイケル・ペーニャら名だたる俳優陣が集結した。
本編映像は、戦車やミサイルなど最新の武器を持つタリバンに対し、12人のアメリカ陸軍特殊部隊員「グリーンベレー」と、彼らと共闘する地元の反タリバン勢力らが“馬”を駆使して攻め込むシーン。戦場となった北部の険しい山岳地帯では、移動や戦闘の手段として馬を駆使する以外ありえない状況下で、劇中同様、モデルとなった実際の兵士たちも、ほぼ馬術に関しては未経験でありながら、戦闘の中でマスターしたという。
本作について、クリスは「実話だと知った時に驚いたよ。あの兵士たちの存在は、あまり知られていないからね。軍人が騎馬で戦うなんて、まるで第一次世界大戦みたいだ!」と語る。実話に基づくリアリティの追求のため、キャストたちは撮影前に厳しい軍事訓練を決行。未経験者がほとんどの馬術訓練では、馬の上で銃を構え、40ポンド(約20キロ)の重りを背負いながら馬に慣れることから始まり、落馬しないよう、早く走らせたり鋭いターンを決めたりと、第二の天性になるまで訓練していたという。その姿に、モデルとなった実際の兵士も「全員がグリーンベレーの一員に見えた。僕らを完璧に描いてくれたね」と絶賛している。
『ホース・ソルジャー』
5月4日(金・祝)、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:ニコライ・フルシー
原作:ダグ・スタントン「ホース・ソルジャー」(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:クリス・ヘムズワース マイケル・シャノン マイケル・ペーニャ トレバンテ・ローズ
配給:ギャガ
【ストーリー】 2001年9月11日のその翌日、ミッチ・ネルソン大尉は、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、特殊作戦の隊長に任命される。わずか12人でアフガニスタンへ乗り込み、反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍と手を結び、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧するのだ。だが、現地に着いた彼らに、次々と予期せぬ危機が襲いかかる。敵の数はまさかの5万人、さらに将軍から険しい山岳地帯で勝利を収めるための最大の武器は、ほとんどの隊員が1度も乗ったことのない“馬”だと言い渡される─。
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