高坂希太郎監督の最新アニメーション作である劇場版『若おかみは小学生!』が、6月11日から16日にフランスにて開催される、アヌシー国際アニメーション映画祭2018のコンペティション長編部門へ正式出品されることが決定した。
原作は、「講談社青い鳥文庫」で累計発行部数300万部を誇る人気シリーズ「若おかみは小学生!」(原作・令丈ヒロ子、絵・亜沙美)。本作は、交通事故で両親を亡くし、祖母の温泉旅館「春の屋」で暮らすことになった小学6年生の女の子・おっこ(関織子)が、ユーレイのウリ坊(立売誠)やライバルの秋野真月に助けられながら、来客をもてなすために、若おかみとして毎日奮闘する姿を描く。テレビアニメーションとしても4月8日よりテレビ東京6局ネットにて放送中で、劇場版では原作やテレビシリーズで描かれなかった両親とおっこの物語が描かれる。
声優にはテレビシリーズに引き続き、主人公・おっこ(関織子)役に小林星蘭、ユーレイのウリ坊(立売誠)役に松田颯水、おっこのライバルである秋野真月役を水樹奈々が担当する。監督は、『茄子 アンダルシアの夏』から約15年ぶりの劇場公開作品となる高坂希太郎。そのほか、脚本を『聲の形』の吉田玲子、音楽を『アウトレイジ 最終章』で第41回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞した鈴木慶一が手掛ける。
アヌシー国際アニメーション映画祭2018では、昨年同映画祭でクリスタル賞(グランプリ)を受賞した湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』、審査員賞を受賞した片渕須直監督の『この世界の片隅に』と同様に、本作の受賞の期待がかかる。
■高坂希太郎監督 コメント
私たちが手掛けた「若おかみは小学生」がアヌシー映画祭に選出され、驚いています。私的には初の長編映画です。しかも女児向けで「カワイイ」が大きなファクターであるこの手の題材は、今まで接した事が無く、大きなチャレンジでした。日本より先ずフランスで、どの様な評価を頂くのか、スタッフ共々興味が止みません!
劇場版『若おかみは小学生!』
9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開
監督:高坂希太郎
原作:令丈ヒロ子(作)/亜沙美(絵)(講談社青い鳥文庫「若おかみは小学生!」シリーズ)
脚本:吉田玲子
音楽:鈴木慶一
声の出演:小林星蘭 松田颯水 水樹奈々 一龍斎春水 一龍斎貞友 てらそままさき 小桜エツコ
配給:ギャガ
【ストーリー】 6年生のおっこは交通事故で両親をなくし、祖母の経営する旅館「春の屋」に引きとられる。そこに住みつくユーレイ少年・ウリ坊や、転校先の同級生でライバル旅館のあととり娘の真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春の屋の“若おかみ”修業を始めることに。きびしい修業の日々、失敗の連続……。負けるな、おっこ!
©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会