池田エライザ&健太郎&片桐健滋監督が登壇!『ルームロンダリング』沖縄国際映画祭舞台挨拶&レッドカーペット レポート

映画企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015」で全474企画の中から準グランプリを受賞した企画を池田エライザ主演で映画化した『ルームロンダリング』が7月7日より公開となる。それに先だち、4月20日、沖縄国際映画祭の特別招待作品として本作が上映され、那覇市のシネマQにて行われた舞台挨拶に、主演の池田エライザ、健太郎、本作を手掛けた片桐健滋監督が登壇した。

本作は、事故物件に住んで物件を浄化するアルバイト“ルームロンダリング”をしている主人公の御子が、部屋に居座る幽霊たちのお悩み解決に巻き込まれていくというストーリー。御子役を池田エライザ、殺人事件のあった物件の隣に住む虹川役を健太郎、御子にロンダリングの物件を斡旋する叔父役をオダギリジョーが演じる。

上映前に行われた舞台挨拶には、池田エライザ、健太郎、片桐健滋監督が登壇。3人が入場すると、会場は拍手と歓声に沸いた。片桐監督は「スクリーンにかけるのは今日が初めてなんです。一番最初のお客さんなので緊張しています。今日は楽しんでいってください」と満席の会場に向かって挨拶。沖縄国際映画祭での上映がワールドプレミアということを知った観客からは喜びの声が上がった。主人公の御子を演じた池田は、演じるに当たって心がけたポイントを聞かれると、「もしかしたら御子ちゃんみたいな女の子が、どこかにいるかもしれない。身近な存在になればいいなと意識していました」と語り、「御子ちゃん自身は根暗な女の子なので、共演しているキャラの濃い方々に影響されながらできたらいいなと思っていました」と撮影を振り返った。そして、御子の隣人であり、控えめでありつつも、心の中に後悔を秘めた青年・虹川亜樹人を演じたのは健太郎。自身とは正反対の役であったとのことだが、「亜樹人の持っている正義感には共感できました。僕が正義感があるということを言いたいわけではではないんですけど」と語り、これには池田と会場も大爆笑だった。

「ワケあり物件に住むことになったらどうする?」という質問に、池田は「御子を演じたことで、お化けとか幽霊がもとは生きている人だったんだと感じるようになりました。だからもし御子のように見えるとしても、ルームシェアと同じだから住めるんじゃないかと思う」と前向きな発言。これに対し、健太郎は「無理です。怖いです」とばっさり。そんな健太郎に池田が「でもね、もし100万円の家賃が10万円で済むんだったらどうする?」と詰め寄る場面も。しかし、健太郎は「仕事頑張ります」と華麗にスルー。客席からは笑い声が上がった。

そして、これから本作を観る観客に対して、まずは健太郎が「背中に包丁が刺さってる人や、手が取れちゃう人が出てきますが、ぜひリラックスしてポップコーンを食べながら見てほしい」と明るく紹介。続いて池田が「皆さまに温かく迎えていただき、観ていただけることが幸せです。何があってもこの台本だけは、大切に、大切に扱おうと思った作品なので、私が思ったように皆さまが作品を愛してくださるとうれしいです」と語った。最後に片桐監督にマイクが渡るが、「2人が僕の分まで思いの丈を語ってくれたから、もう言うことないです」と控えめな姿勢。そんな監督に対し、池田がコメントを催促する様子に、客席からは再び笑い声。押し切られた片桐監督は「よろしくお願いいたします」と一礼すると、笑い声とともに拍手が3人を包んだ。

さらに4月22日には、那覇市の国際通りでレッドカーペットイベントが行われ、池田エライザと片桐健滋監督が登壇した。あいにくの雨が降りしきる中、作品の世界観をイメージした赤色のドレスで現れた池田エライザ。集まった観客から「エライザ!!」の声援と拍手が沸き起こり、レッドカーペットは熱気に包まれた。劇中で重要なアイテムとなる「アヒルのランプ」を抱えた池田は、片桐監督にエスコートされながら、観客と一緒に写真を撮ったり、サインをしたりとレッドカーペットを満喫。「沖縄の皆さんがたくさん声をかけてくれて、とても嬉しいです」と喜びを語った。また、レッドカーペットに登壇する池田を応援するため、池田の両親も駆け付け、最後は親子でレッドカーペットでの写真撮影を楽しんだ。池田は「親孝行ができました」と満面の笑みを浮かべていた。

『ルームロンダリング』
7月7日(土)より新宿武蔵野館、渋谷HUMAXシネマ、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー
監督:片桐健滋
脚本:片桐健滋 梅本竜矢
出演:池田エライザ 渋川清彦 健太郎 光宗薫 オダギリジョー
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 5歳で父親と死別し、その翌年には母親が失踪してしまった八雲御子(池田エライザ)。その後は祖母に引き取られたが、18歳になると祖母も亡くなり天涯孤独に。度重なる不幸で自分の殻に閉じこもってしまった御子のところへ、母親の弟である雷土悟郎(オダギリジョー)が現れ、住む場所とアルバイトを用意してくれることに。しかし、そのアルバイトとは、訳アリ物件に自分が住むことによって“物件を浄化する”というルームロンダリングだった。ルームロンダリングを始めて以来、幽霊が見えるようになった御子。幽霊と奇妙な共同生活を送る中、御子は失踪した母親との再会を果たすが…。

©2018「ルームロンダリング」製作委員会