日本人監督作品として10年ぶりにカンヌ国際映画祭批評家週間に選出される快挙を成し遂げた話題作『オー・ルーシー!』が、4月28日から全国公開となる。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
本作は、何事にも満たされない日々を過ごす43歳独身の会社員・節子が、英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京とロサンゼルスで大騒動を巻き起こす様を、赤裸々にかつユーモアたっぷりに描く。主演の寺島しのぶをはじめ、南果歩、忽那汐里、役所広司という国際的に活躍する面々が揃い、ハリウッドからは『パール・ハーバー』などで知られるジョシュ・ハートネットが参加。本作は、オスカー前哨戦として注目されるインディペンデント・スピリット賞で新人作品賞と主演女優賞にノミネートされた。
1月31日にフランスにて先行公開、初日は41もの劇場で公開され、インディペンデント映画としては観客動員数1位を記録した。また、米国でも3月2日のニューヨークとロサンゼルスでの公開を皮切りに、全米15館から拡大公開という、日本人新人監督としては異例の公開館数に決定。さらに、台湾(5月公開予定)、シンガポール、韓国、トルコ、ブラジル(以上、2018年公開予定)と続々と世界公開が決定している。
予告編は、憂鬱な毎日を送る節子(寺島しのぶ)が、姪の美花(忽那汐里)に「英会話の教室をとって授業料を肩代わりしてほしい」と頼まれ、英会話講師・ジョン(ジョシュ・ハートネット)がいる怪しげな英会話教室に通い始めるところから始まる。“ルーシー”というアメリカンネームと金髪のウィッグを与えられ、ジョンと発声練習を繰り返し、同じくトムと名付けられた会社員・小森(役所広司)とネイティブ・アメリカンな挨拶を交わす節子。最初は戸惑いつつもジョンの親密な“ハグ”によって自分の中に眠っていた感情を呼び起こされ、やがてジョンに恋をする節子だったが、実は姪の美花とジョンが付き合っていることを知ってしまう。ジョンが忘れられない節子は、行方をくらました二人を追って、姉の綾子(南果歩)とともに東京から一路カリフォルニアへ。旅の果てに節子が迎える結末とは…。人生に不器用なあまり暴走してしまう節子から目が離せない映像となっている。
『オー・ルーシー!』
4月28日(土)ユーロスペース、テアトル新宿他にて公開
監督・脚本:平栁敦子
共同脚本:ボリス・フルーミン
出演:寺島しのぶ 南果歩 忽那汐里 役所広司 ジョシュ・ハートネット
配給:ファントム・フィルム
(c) Oh Lucy,LLC