1990年からスタートし、今年の開催で28回目を迎える「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」が、3月15日から3月19日までの5日間にわたり開催される。このほど、本映画祭のキービジュアルが公開された。
本映画祭は、夕張市の財政難によって一時は開催が見送られたが、映画祭運営を市から民間に移行し2008年に復活。長年多くの人々から愛され続ける本映画祭が今年も開催となる。
キービジュアルの製作を務めたのは、次世代の若手クリエイターとして業界内から注目を集める宇治茶。自身初の長編映画監督作品『燃える仏像人間』では、「第17回文化庁メディア芸術祭」でエンターテイメント部門優秀賞を受賞し話題となった。さらに、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013」でも、本作が上映作品として選出されるなど、実は本映画祭と縁の深い人物でもある。
そんな若きクリエイターが手掛けたキービジュアルのタイトルは、「はじめての映画祭」。2013年に訪れたゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、現地に到着しバスを降りたときのインパクトを思い出しながら、ライブペイントのように描き進めたという。その言葉通り、本映画祭のマスコットキャラクター“シネガー”を始め、北海道夕張市のゆるキャラとして人気を集める“メロン熊”、さらにはゴジラから妖怪らしき姿まで個性豊かな顔ぶれが揃い、アットホームで熱気溢れる本映画祭の空気が伝わるキービジュアルに仕上がった。さらに、昨年本映画祭のキービジュアルの製作に携わった、飯塚貴士監督作『ゆるい-特別版』に登場するキャラクター“マメゾフ”らしき姿も垣間見られ、ゆうばり映画祭ファンならばなお楽しめること間違いなしだ。
宇治茶は「北海道を訪れることも初めてだったのですが、とんでもない寒さと映画祭の暖かさと、屋台村での楽しいひとときをよく覚えています」と当時の思い出を振り返りつつ、「思い出深い映画祭のメインビジュアルを描かせていただき、本当に嬉しいです。とにかく楽しい映画祭だということが伝わってくれたら嬉しいです」と語り、本映画祭を温かく後押ししている。キャッチコピーでもある「世界で一番楽しい映画祭」がまさに体現されたキービジュアルからは、今年の盛り上がりにますます期待が膨らむばかりだ。
また、本映画祭の開催に向け、2月2日にラインナップ発表記者会見の実施が決定。毎年国際色豊かな上映作品が名を連ねる招待作品を始め、審査員を務める豪華クリエイター陣の顔ぶれにも注目だ。
■宇治茶 コメント
僕が初めて監督した長編映画『燃える仏像人間』を最初に上映していただいたのが、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013でした。北海道を訪れることも初めてだったのですが、とんでもない寒さと映画祭の暖かさと、屋台村での楽しいひとときをよく覚えています。そんな思い出深い映画祭のメインビジュアルを描かせていただき、本当に嬉しいです。