カナダで最も有名な画家、モード・ルイスと夫の人生を描き、世界の映画祭で観客賞を受賞した感動作「MAUDIE」（原題）が、邦題を『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』とし、2018年3月3日（土）に日本公開されることが決定した。さらに、本作のポスタービジュアルと予告編も解禁された。

小さな港町で、カナダの美しい四季と動物を、色鮮やかに素朴で愛らしく描き続けた画家のモード・ルイスと、不器用ながらもモードを献身的にサポートした夫のエベレット。はじめは孤独だった2人が運命的な出会いを経て、夫婦の絆と幸せな日々を手に入れるまでを描いた感動の実話だ。

カナダの風景と動物を描いたモードは、日本では知る人ぞ知る存在。アメリカ大統領のニクソンから絵の依頼を受け、今なお小品でもオークションで500万円を超える人気を誇る、カナダで最も愛された画家だ。わずか4メートル四方の家で絵を描きながら暮らすモードを演じるのは、『ブルージャスミン』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実力派、サリー・ホーキンス。妻への愛と尊敬の念を無骨に隠すエベレットには、『6才のボクが、大人になるまで。』などでアカデミー賞ノミネート常連組のイーサン・ホーク。そして、一風変わった夫婦の愛の絆を、『荊の城』のアシュリング・ウォルシュ監督が繊細に描き出す。生きがいである絵と夫の愛に包まれた、モードという一人の女性の生き方が、“どんな人生でも自由な精神で楽しめば、素晴らしいことが待っている”ことを教えてくれる感動作を生み出した。

ポスタービジュアルは、壁にまで絵が描かれた可愛らしい小さな家の中で絵筆を握るモードの姿に加え、猫やカナダの雪景色など、独特の色使いと心和ませるタッチで描かれたモード・ルイス本人のイラストが掲載された可愛らしいビジュアルとなっている。さらに、絵を描くこと以外できることが見当たらないモードと、無口で無骨なエベレットという“はみ出し者同士”の姿を美しいカナダの港町を背景に映し出し、愛の物語のはじまりを期待させる予告編も公開された。

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
2018年3月3日（土）　新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ、東劇ほか全国ロードショー
監督：アシュリング・ウォルシュ
出演：サリー・ホーキンス　イーサン・ホーク
配給：松竹

STORY　カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモード（サリー・ホーキンス）は、絵を描くことと自由を愛していた。ある日、町の商店で買い物中のモードは、家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。男は町はずれで暮らし、魚の行商を営むエベレット（イーサン・ホーク）。モードは束縛の厳しい叔母から逃げるため、住み込みの家政婦になろうと決意し、彼が1人で暮らす小屋のドアをノックする。子供の頃から重いリウマチを患い、一族から厄介者扱いされてきたモード。孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だったエベレット。そんなはみ出し者同士の同居生活はトラブル続きだった。しかし、モードがこしらえた熱々のチキンシチューを口にして、エベレットは孤独だった心が温まるのを感じる。やがて2人は互いを認めあい、結婚することに。そんな時、顧客のサンドラがエベレットに会いに訪れる。ニューヨークから避暑に来ている彼女は、モードが壁に描いたニワトリの絵を見て一目で才能を見抜き、絵の制作を依頼する。サンドラの期待に応えようと、モードは夢中で筆を動かし始めた。壁に、板に、請求書の裏に。そんな彼女を不器用に応援するエベレット。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領からも依頼が来るが……。