『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』サリー・ホーキンスのインタビュー映像

カナダで最も有名な画家、モード・ルイスと夫の人生を描いた映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』が3月3日に全国ロードショーとなる。それに先立ち、モード・ルイスを演じるサリー・ホーキンスが本作にかける思いを語ったインタビュー映像が公開された。

本作は、小さな港町でカナダの美しい四季と動物を色鮮やかに描き続けた画家のモード・ルイスと、不器用ながらもモードを献身的にサポートした夫のエベレットが、運命的な出会いを経て夫婦の絆と幸せな日々を手に入れるまでを描く。モードを演じるのは、本年度のアカデミー賞主演女優賞に『シェイプ・オブ・ウォーター』でノミネートをされているサリー・ホーキンス。そして妻への愛と尊敬の念を無骨に隠すエベレットに、『6才のボクが、大人になるまで。』などでアカデミー賞にノミネートされたイーサン・ホーク。監督は、『荊の城』のアシュリング・ウォルシュが務める。

サリー・ホーキンス インタビュー

■モード・ルイスについて
彼女の全てに惹かれて役を引き受けた。初めは監督のアシュリングから、写真が送られてきたの。65歳くらいのころのモードが窓辺に座っている写真よ。彼女の素晴らしい手と作品を見たら台本を読むまでもなかった。彼女のことを知り、いろんな発見をすればするほど、この役をやらないのは、愚かだと思ったの。

■アシュリング・ウォルシュ監督について
アシュリングは最高の友達よ。本当に偉大な映画監督だと思う。芸術家なの。『荊の城』で一緒に仕事をして以来また一緒にやりたくて、彼女が関係している作品なら、何でも参加しようと決めていた。彼女は自分の作品に心の底から愛情を注ぐの。それに強い信頼関係を築いてくれる。仕事を任せてくれて道を空けてくれる。息苦しくないようにね。多くの監督は そんなふうに自由に演じさせてくれないわ。

■イーサン・ホークについて
イーサンと私には演技をする能力があるし、今回はそれを思い通り実現する自由があった。すごくありがたいことよ。イーサンのような共演者の前では実力を最大限に出そうと思う。エベレットを演じられるのは彼しかいないわ。人は周りの人と同レベルにしかなれない。私はすごく幸運ね。(モードとエベレットの)2人は断熱材のない小さな家で、厳しい冬の寒さをうまくやり過ごしていた。彼らは常に前を向いて物事と戦っていたの。その精神があるからこそ、人生を肯定することが出来る。モードは、あの時代に障害や困難を乗り越え力強く生き抜いた。だから私たちも何だってできる。

022M

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』
3月3日(土) 新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ、東劇ほか全国ロードショー
監督:アシュリング・ウォルシュ
出演:サリー・ホーキンス イーサン・ホーク
配給:松竹

【ストーリー】 カナダ東部の小さな町で叔母と暮らすモード(サリー・ホーキンス)は、絵を描くことと自由を愛していた。ある日、町の商店で買い物中のモードは、家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。男は町はずれで暮らし、魚の行商を営むエベレット(イーサン・ホーク)。モードは束縛の厳しい叔母から逃げるため、住み込みの家政婦になろうと決意し、彼が1人で暮らす小屋のドアをノックする。子供の頃から重いリウマチを患い、一族から厄介者扱いされてきたモード。孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だったエベレット。そんなはみ出し者同士の同居生活はトラブル続きだった。しかし、モードがこしらえた熱々のチキンシチューを口にして、エベレットは孤独だった心が温まるのを感じる。やがて2人は互いを認めあい、結婚することに。そんな時、顧客のサンドラがエベレットに会いに訪れる。ニューヨークから避暑に来ている彼女は、モードが壁に描いたニワトリの絵を見て一目で才能を見抜き、絵の制作を依頼する。サンドラの期待に応えようと、モードは夢中で筆を動かし始めた。壁に、板に、請求書の裏に。そんな彼女を不器用に応援するエベレット。やがてモードの絵は評判を呼び、アメリカのニクソン大統領からも依頼が来るが…。

©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./Parallel Films (Maudie) Ltd.