「リチャード3世が駐車場の下に?(笑)」 “推し活“が歴史を変える!『ロスト・キング 500年越しの運命』30秒予告編&場面写真

アカデミー賞常連の名匠スティーヴン・フリアーズ監督が、サリー・ホーキンスを主演に迎え、英国王室の歴史を覆した驚きの実話をもとに製作された映画『ロスト・キング 500年越しの運命』が9月22日より公開される。このほど、30秒予告編と場面写真がお披露目となった。

2012年イギリス・レスターのある駐車場で、500年もの間、行方不明となっていた英国王リチャード三世の遺骨が発見された。発掘の立役者となったのは、歴史愛好家の“主婦”だった。この驚きの実話をもとに、『あなたを抱きしめる日まで』や『クィーン』など英国王室にまつわる映画を手掛けてきたスティーヴン・フリアーズが監督を務め、『シェイプ・オブ・ウォーター』のサリー・ホーキンスを主演に迎え、信念を貫いた女性の人生を肯定する物語を描く。

場面写真には、サリー・ホーキンス演じるフィリッパ・ラングレーが、リチャード三世の遺骨発掘に向けて奮闘するいくつもの姿が映し出されている。中でも注目したいのが、発掘現場となった社会福祉事務所の駐車場でのシーン。これはエディンバラ郊外のスコットランド国立鉱業博物館で撮影された。しかし、レスターの伝統的な赤レンガはスコットランドのその地域にはなく、また穴を掘ってセットとしてリアルに表現できる場所を探すことは、簡単な作業ではなかったという。スタッフが努力を重ねて作り上げた撮影現場には、フィリッパ本人も訪れ「まるで駐車場に戻ってきたような感じだった」とその再現度に太鼓判を押している。

他にもフィリッパが追い続ける “推しの人”リチャード三世(ハリー・ロイド)とのシーンも公開された。発掘までさまざまな困難が待ち受けるフィリッパの前に現れたのは、彼女の空想で作り上げたリチャード三世。親密に語り合う二人のシーンには、かつて暴君というレッテルを貼られてしまったリチャード三世と、病気(筋痛性脳脊髄炎)が原因で気力や体力を失い、不当な評価を受け、仕事で苦しむフィリッパの不思議な絆を感じさせる。これは、フィリッパとリチャード三世の感情的なつながりを描くための演出で、二人のやり取りが作品により深いエッセンスを与えている。この意図について、製作のクリスティーン・ランガンは「フィリッパの旅にはテーマとメタファーがあり、リチャード三世は彼女にとって象徴的な存在になっている。だからこそ、この作品は豊かで、普遍的なものになるの。私たちには誰でも、すばらしい旅を導いてくれるリチャード三世がいるはずよ」と明かしている。

30秒予告編は、ストーリーの一部を切り取った場面写真のシーンも見られるほか、フィリッパのリチャード三世への想いが凝縮された内容に仕上がっている。

『ロスト・キング 500年越しの運命』
2023年9月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:スティーヴン・フリアーズ
脚本:スティーヴ・クーガン ジェフ・ポープ 
出演:サリー・ホーキンス スティーヴ・クーガン ハリー・ロイド マーク・アディ
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

【ストーリー】 フィリッパ・ラングレー(サリー・ホーキンス)は職場で上司に理不尽な評価を受けるも、別居中の夫からは生活費の為に仕事を続けるよう促され、苦悩の日々を過ごしていた。ある日、息子の付き添いでシェイクスピアの「リチャード三世」を観劇したことで、彼女の人生は一変。悪名高き王・リチャード三世も自分と同じように不当な扱いを受けてきたのではないかと疑問を抱いたフィリッパは、彼の真の姿を探し求め、歴史研究に没頭していく。

© PATHÉ PRODUCTIONS LIMITED AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2022 ALL RIGHTS RESERVED.