『すばらしき世界』『永い言い訳』の西川美和監督によるオリジナル最新作『わたしの知らない子どもたち』が、10月16日(金)より全国公開されることが決定した。主演には約500人のオーディションから抜擢された新人・小八重葵美、そして国際的な活躍を続ける二階堂ふみを迎え、戦後日本を舞台にした再生の物語を描く。

本作の主人公は、戦争で家族と日常を失った12歳の少女・琴子。敗戦直後の混乱の中、少女であること自体が危険となった時代を生き延びるため、琴子は自らの性別を隠し、“少年”として生きることを選ぶ。音楽家の父のもとで穏やかに暮らしていた彼女の人生は、戦争によって一変。「自分自身を手放す」という過酷な決断を迫られていく。
一方、二階堂ふみが演じるのは、かつて軍国主義教育に加担していた女性教師・曽根。敗戦により信じていた価値観も立場も崩れ去り、生徒を棄て、自身の生き方さえ見失っていく。加害と被害、その両方を抱えながら、それでも生き延びようとする人々の姿が、本作では静かに、しかし力強く映し出される。
西川監督は前作『すばらしき世界』の制作過程で、戦後の日本に実在した“知られなかった子どもたち”の存在に衝撃を受け、本作の企画を始動。これまで男性主人公を中心に人間の業や心理を描いてきた西川監督が、本作では初めて本格的に“女性主人公”の視点から戦後を描き出す。
キャストには竹野内豊、櫻井海音、花瀬琴音ら実力派が集結。さらにVFXには『ゴジラ-1.0』でアカデミー賞視覚効果賞を受賞した白組チームが参加し、1945年の焼け跡や闇市の風景をリアルに再現。音楽は『国宝』でも高い評価を受けた原摩利彦が担当し、イタリア・ローマで収録された壮大なスコアが物語を彩る。
あわせて解禁されたティザービジュアルでは、“少女”を棄て少年として生きる決意をした琴子と、何かを失った曽根の姿を印象的に切り取っている。コピーには「12歳。私は“少女”を棄てました」「私は、生徒を棄てました」という言葉が添えられ、時代に翻弄される二人の過酷な運命を予感させる。
西川監督は「戦争の惨禍を知らない私が扱うことにためらいもあった」と語りつつ、「今を生きる人に届く語り口にしたいと思い、長い時間をかけて脚本を書いた」とコメント。現代にも通じるテーマとして、“戦後”を新たな視点から描く意欲作となっている。
▼特報映像
■作品情報
『わたしの知らない子どもたち』
10月16日(金)全国公開
出演:小八重葵美 二階堂ふみ
羽山由一郎 小林丞之介 岩田龍門 渋谷そらじ 武内ひなた
櫻井海音 花瀬琴音 竹野内豊
原案・脚本・監督:西川美和
音楽:原摩利彦
製作・配給:K2 Pictures
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