GACKT「残念な報告があります。公開中止になる可能性が…」『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』ジャパンプレミア

魔夜峰央による漫画をGACKTと二階堂ふみのダブル主演で実写映画化し、映画界を翔び越えた史上空前の“埼玉ブーム”を巻き起こした『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が11月23日より公開される。それに先立ち、10月24日に六本木ヒルズにてジャパンプレミアレッドカーペットイベントが行われ、GACKT、二階堂ふみ、杏、片岡愛之助、藤原紀香、川﨑麻世、加藤諒、益若つばさ、和久井映見、アキラ100%、朝日奈央、武内英樹監督が登壇した。

会場に集結した大勢のファンの只ならぬ熱気の中、司会のマックスウェル・パワーズの呼び込みで、まずは前作に引き続き埼玉解放戦線のメンバーを演じた加藤諒、益若つばさ、そして現代パートで「さいたま市中央区在住のとある一家」を演じた和久井映見、アキラ100%、朝日奈央からなる「チーム東」が登場。続いて滋賀解放戦線のリーダー“滋賀のオスカル”こと桔梗魁を演じた杏、冷酷無慈悲な大阪府知事・嘉祥寺晃を演じた片岡愛之助、京都市長を演じた川﨑麻世、神戸市長を演じた藤原紀香からなる「チーム西」が登場。続々と登場する豪華キャストに会場の興奮も高まる中、満を持して主人公である麻実麗を演じたGACKTと壇ノ浦百美を演じた二階堂ふみ、そして武内英樹監督が登場し会場の熱は一気に最高潮に達した。

熱狂冷めやらぬ中にもかかわらず、GACKTは「最後の最後までこの映画の制作に反対していました」と開口一番、まさかの作品ディスを飛ばし会場を笑いの渦に誘う。続けて「ところが、この豪華なキャストのリストを見せられて、スタッフから『もう逃げられませんよ』と。最後の出演依頼を突き付けられてですね…」と続編オファーを回顧。「(二階堂)ふみちゃんはどう言ってるの?と聞いたら『やめましょう』と言っている」と知らされたと明かすが「どんな作品になるか心配でしたが、監督の指示のもと、監督を信じるしかない現場の中で最後までやらせていただきました」と自信のある表情をのぞかせ「こんな時代に必要な作品になったと思います。くだらないと笑っていただけたら最高の誉め言葉になります。楽しんで行ってください」と熱く呼びかけた。

続けて二階堂は「前作は皆様に応援とご好評を頂いて、パートⅡは何倍も何倍も羽振りの良い作品になりました!」とファンへのお礼を冗談交じりに伝え「こんな大きな会場で、こうやって皆様とお会いする機会を頂けて、本当にパートⅡやってよかったなと思いました」と笑顔。会場となったのは、東京・六本木ヒルズアリーナ。都会のど真ん中とあって、二階堂は「こんな都会指数の高いところで埼玉のイベントをできるとは思っていなかったですよね?」と問いかけると、GACKTは「はい」と短く返答。シュールな二人のやりとりに、会場からは笑いがこぼれるシーンも。

イベント後半では、キャストたちがステージから降壇しレッドカーペットを歩きながら報道陣の取材に応じたあと、集まったファンたちと1時間以上にわたる交流を楽しむシーンも。全キャスト陣がレッドカーペットを歩きながらファンの近くまで行き、写真や握手、サインに応じると、至る場所で歓声が響き会場は大歓喜。本作の主題歌を担当するお笑い芸人のはなわも乱入して盛り上げていた。

最後に二階堂は「本当に私もGACKTさんもパートⅡはやめたといた方がいいんじゃないかと、ずっと話していたんですけど、こうやって本当に面白い作品が誕生して、世界中ではコロナや大変なことが続いてきた中で、この作品はただ楽しんで頂けて、自分のルーツ、郷土愛を再確認できる作品になっていると思います。全国の方々にこの作品をお届けしたいと思っています!」と大ヒットを祈願。

GACKTは「大いに笑っていただいて、映画が終わったころにモヤモヤしている気持ちがスッキリしたと思えるような作品だと信じています」と作品を一押ししたかと思いきや、深刻な表情で「残念な報告があります」と切り出し「この映画には、かなり際どいパクリ疑惑が沢山あります。公開中止になる可能性があるので、できるだけ早く見てください。そして『あれが永久追放になった作品だよ』と見た人だけの心に残る作品になればいいなと思います」と冗談交じりに観客に念を押し、会場からは大きな拍手が送られレッドカーペットイベントは大熱狂のうちに終了した。

続いてTOHOシネマズ 六本木ヒルズでおこなわれたジャパンプレミア舞台挨拶(完成披露試写会)で、二階堂は「埼玉の方々も、関西の方々も、それ以外の方々も今日は本当にありがとうございます」と改めて感謝を伝え「やっと見て頂けるんだなと嬉しい気持ちもありますが、怒られないかなと不安もあります。とても面白い作品になっているので今日は楽しんでいただければ嬉しいです。そして笑い声があってより面白くなる作品です。思い存分笑って泣いて楽しんでください」と期待を込めた。続けてGACKTは「今回の作品は無駄にスケールアップしており、無駄に金がかかっております。そして多くの名のある役者の方々を無駄に使っております」と会場の笑いを誘い、「ここにいる皆さんの応援が最終的に、そのすべての俳優の方々にボクが謝りに行くかどうか決まる、そんな大切な場となっております」と冗談を交えつつも「くだらないけど面白いじゃんと思ってくれれば嬉しいです。ただ、あまり期待はせず、関西の方は大きな心で…。色々いじっておりますがすべて愛あってのことです」と改めて深く感謝を伝え作品を念押しした。

『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
2023年11月23日(木・祝) 全国公開
監督:武内英樹
原作:魔夜峰央「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」
脚本:徳永友一
主題歌:はなわ「ニュー咲きほこれ埼玉」 
出演:GACKT 二階堂ふみ 杏 片岡愛之助 加藤諒 益若つばさ 堀田真由 くっきー!(野性爆弾) 高橋メアリージュン 和久井映見 アキラ100% 朝日奈央 天童よしみ 津田篤宏(ダイアン) トミコ・クレア 藤原紀香 川崎麻世 モモコ(ハイヒール) 山村紅葉
配給:東映

【ストーリー】 ~日本埼玉化計画・第II章 東西対決~ その昔、東京都民からひどい迫害を受けていた埼玉県人は自由を求め立ち上がった。麻実麗(GACKT)・壇ノ浦百美(二階堂ふみ)をはじめとする埼玉解放戦線の活躍により通行手形制度が撤廃され埼玉は平穏な日常を手に入れた。しかし、それは単なる序章に過ぎなかった…。さらなる自由と平和を求め、埼玉の心をふたたびひとつにするため、埼玉解放戦線は次なる野望へと突き進む。遥か西の地・関西へと飛び火したこの事態は東西の天下を分かち全国をも巻き込む大事件へと発展していく。史上類を見ない壮絶なディスバトルの火蓋が今、切られようとしていた。

©2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会