激動の時代を見つめる小さな食堂『日泰食堂』日本版予告編が完成

2024年の釜山国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した注目作『日泰食堂』の日本公開に向け、日本版予告編が完成した。本作は、香港の小さな島にある一軒の食堂を舞台に、時代の変化とともに生きる人々の姿を静かに映し出したドキュメンタリーだ。

予告編では、同じ“日泰食堂”という場所に集いながらも、異なる時代背景を持つ人々の視点の違いが印象的に描かれる。人づてのつながりや現場での経験を通じて世界を理解してきた世代と、インターネットやSNSを通じて情報を得る若い世代。それぞれが社会の変化をどのように受け止め、今という時代を生きていこうとしているのかが丁寧に浮かび上がる。また、海外映画祭での高い評価コメントも予告編内で紹介されており、作品への期待を高める内容となっている。

物語の舞台は、香港島から南西へ船で約30分の場所に位置する長洲。のどかな漁村の一角にある“日泰食堂”には、日々多くの島民が集まり、トランプやマージャンを楽しみながら穏やかな時間を過ごしている。しかし、香港社会の変化の波はこの小さな島にも押し寄せ、店主や常連客たちもまた、その影響から逃れることはできない。テレビに見入る店主、必死に情報を追う若者たち。それぞれの距離感で時代と向き合う姿が描かれていく。そして世界的なパンデミックが、食堂の日常にも大きな変化をもたらしていく――。

監督を務めたのは、本作が長編デビューとなるフランキー・シン。自身が生まれ育ち、通い続けたこの食堂を通して、変わりゆく社会と変わらない日常の尊さを丹念に記録した。やわらかな記憶と生活の時間が積み重なる本作は、世代を超えたまなざしが交差するドキュメンタリーとして高い評価を受けている。

▼予告編
https://youtu.be/sr-9LgxVkwM

■作品情報
タイトル:『日泰食堂』
原題:日泰小食/英題:Another Home
監督:フランキー・シン
撮影:フランキー・シン、マイケル・タン、ジェイソン・M、ヘンリー・レオン
編集:リン・イーチュー
音楽:スン・グオドン
製作:ステファノ・チェンティーニ ほか
配給:太秦
製作国:台湾・香港・フランス
製作年:2024年
上映時間:83分
公開日:2026年5月30日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開

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