『婚前特急』(2011)や『まともじゃないのは君も一緒』(2021)で高い評価を受けてきた前田弘二監督が、長年の盟友・宇野祥平を主演に迎えたサスペンスコメディ『Man』が、9月11日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開されることが決定した。

本作は、正体も目的も分からない“謎の男”に尽くされる青年の奇妙な共同生活を描く一本。車の窃盗団の一員として犯罪に手を染めていた青年・小田は、ある夜、犯行現場で突然見知らぬ男にさらわれる。「これからは時間をドブに捨てず、真っ当に生きるんだ」――そう告げた男は、小田にマンションの鍵を差し出し、半ば強引に同居生活を始める。男は小田を“いい男”にしようと、善意と教訓を執拗なまでに押し付けてくるが、その行動の裏にある真意は一切明かされない。果たして彼は何者なのか、その目的とは何なのか。謎に翻弄されながらも変化を迫られる青年の姿が、サスペンスとブラックユーモアを交えて描かれていく。
謎の男を演じるのは、キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞を受賞するなど、日本映画界に欠かせない存在となった宇野祥平。穏やかさと不穏さを併せ持つ独特の存在感で、善意が恐怖へと反転していく男を体現する。一方、翻弄される青年・小田役には、ドラマや映画で注目を集める萩原護。強烈な相手役を真正面から受け止め、観る者を物語の渦へと引き込む。
また本作は、前田弘二監督と宇野祥平が出会って25年、共作25作目にして実現した“満(Man)を持して”の監督・主演タッグ作でもある。長年にわたり互いを知り尽くした2人だからこそ生まれた空気感が、スクリーンに濃密に刻み込まれている。解禁されたポスタービジュアルでは、スーツ姿の謎の男と「俺が君を、いい男にしてやる。」という挑発的なコピーが印象的に配され、赤と黒のコントラストが物語の二面性を強く印象づけている。
“変わりたい”と願いながら一歩を踏み出せない男と、手を差し伸べる正体不明の存在。その関係性がどこへ向かうのか。驚きと余韻を残す94分のサスペンスコメディが誕生した。
■作品情報
タイトル:『Man』
公開日:2026年9月11日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
出演:宇野祥平、萩原護
監督・脚本・編集:前田弘二
配給:NAKACHIKA PICTURES
上映時間:94分
製作国:日本
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