喪失と幻想の狭間で父は何を見るのか… ベネディクト・カンバーバッチ主演『フェザーズ その家に巣食うもの』公開決定

世界的俳優ベネディクト・カンバーバッチが主演・プロデュースを務める映画『フェザーズ その家に巣食うもの』が、3月27日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開されることが決定した。原題は『The Thing with Feathers』。邦題決定とあわせて、場面写真および特報映像も解禁され、喪失の痛みと幻想が交錯する濃密な物語の一端が明らかになった。

物語の主人公は、突然妻を亡くしたコミック・アーティストの父。幼い二人の息子と残され、慣れない家事と子育てに追われながら、悲嘆を抱えたまま新たな生活を模索していく。そんな彼のもとに、ある日一本の不審な電話がかかってくる。「彼女は逝ったが、私はいる」――正体不明の声をきっかけに、父の前に“クロウ(カラス)”と呼ばれる存在が姿を現す。それは彼が描くコミックのキャラクターに酷似した存在であり、現実なのか幻想なのか判然としないまま、父の日常を静かに、しかし確実に侵食していく。最後に待ち受ける“衝撃の真実”とは何なのか。

本作でカンバーバッチが演じるのは、ヒーローでも天才でもない、深い悲しみに打ちひしがれる等身大の父親だ。これまで『ドクター・ストレンジ』シリーズや「SHERLOCK/シャーロック」シリーズで知的で強靭な人物像を体現してきた彼が、脆さや喪失と真正面から向き合う姿は、海外メディアからも高い評価を受けている。本人も「今の時代にこそ特に意味がある作品」「男性の脆さと、悲嘆や喪失にどう向き合うかを描いている」と語り、キャリアの中でも特別な一作であることを強調している。

原作は、英国作家マックス・ポーターによる世界的ベストセラー小説『Grief Is The Thing with Feathers』。ノーベル文学賞作家ハン・ガンも称賛した名作を、新鋭監督ディラン・サザーンが自ら脚色し映画化した。幻想性とスリラー要素を孕んだ独創的なビジュアル表現と、感情を剥き出しにする演出が融合し、観る者を深い心理の迷宮へと誘う。解禁された場面写真では、悲しみを振り払うかのように創作に没入する父の姿が切り取られ、特報映像では「見つけたぞ」という不穏な言葉とともに、虚実の境界が揺らぐ世界観が強烈な印象を残す。

▼特報映像

■作品情報
タイトル:フェザーズ その家に巣食うもの
原題:The Thing with Feathers
公開日:2025年3月27日(金)全国公開
監督・脚本:ディラン・サザーン
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
原作:マックス・ポーター『Grief Is The Thing with Feathers』
製作年/製作国:2025年/イギリス
上映時間:98分
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム

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