ホン・サンス監督のデビュー30周年を記念し、2025年11月から2026年3月までの5カ月間にわたって新作5本を連続公開する特別企画「月刊ホン・サンス」。その第2弾として、キム・ミニ主演の新作映画『小川のほとりで』(原題:수유천/英題:By the Stream)のポスターと予告編、場面写真6点が解禁された。

公開された予告編では、演劇祭を目前に控えたソウルの女子大学を舞台に、テキスタイルアーティストで講師のジョニム(キム・ミニ)が、俳優で舞台演出も手がける叔父シオン(クォン・ヘヒョ)を臨時の演出家として招聘するところから物語が展開。学生たちの恋愛スキャンダルや新たな恋の予感など、10日間の濃密な時間の中で揺れ動く人間模様が、ホン・サンスらしい軽やかな筆致で映し出される。
同時に解禁されたキービジュアルでは、物憂げに遠くを見つめるキム・ミニの横顔が印象的に切り取られている。舞台となる“小川のほとり”のキャンパスを象徴するように、川を模したグラフィックデザインが施され、コピーには「一度きりの舞台、一晩だけの本音。」の文字。登場人物たちの想いや関係性が静かに交錯する世界観を見事に表現している。
『逃げた女』(2020)以来の単独主演となる本作で、キム・ミニは自然体ながらも繊細な感情の揺れを見事に体現。第77回ロカルノ国際映画祭で最優秀演技賞を受賞した演技は、観る者に深い余韻を残す。ホン・サンス監督が脚本・撮影・編集・音楽までを一手に担い、学生と大人たちの恋模様を、月の満ち欠けのように淡く移ろうリズムで描き出す。
「月刊ホン・サンス」第1弾『旅人の必需品』が現在公開中。続く第2弾『小川のほとりで』は、2025年12月13日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開される。さらに、一部劇場では関連特集「別冊ホン・サンス」として、キム・ミニ主演の過去作『逃げた女』も限定上映される予定。
▼予告編






■作品情報
『小川のほとりで』(原題:수유천/英題:By the Stream)
2025年12月13日(土)より、ユーロスペースほかにて全国順次公開
脚本・監督・製作・撮影・編集・音楽:ホン・サンス
出演:キム・ミニ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、ハ・ソングク、カン・ソイ、パク・ミソ
2024年|韓国|韓国語|111分|カラー|16:9|ステレオ
字幕:根本理恵
配給:ミモザフィルムズ
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