第168回直木賞を受賞した作家・小川哲の傑作小説『君のクイズ』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)が、映画『ハケンアニメ!』『沈黙の艦隊』シリーズの吉野耕平監督によって実写映画化されることが決定した。公開は2026年。今回、超特報映像とファーストルックビジュアルが解禁され、早くも話題を呼んでいる。
『君のクイズ』は、「人間の脳はいかにして“答え”にたどり着くのか」という命題を、クイズという日常的なゲームを通して描く知的エンターテインメント。物語の舞台は、賞金1000万円を懸けた生放送クイズ番組“Q-1グランプリ”。決勝戦の最終問題で、対戦者・本庄絆がまだ問題文が1文字も読まれていない状態で早押しし、しかも正解してしまうという前代未聞の事件が発生する。
「どうして彼は正解できたのか?」——その一問が導くのは、“真実”と“人生”を揺るがす驚愕の謎。観客自身が“クイズの参加者”となり、物語の核心に迫っていく体感型のミステリーが、ついに劇場で幕を開ける。
公開された超特報映像では、「クイズ番組の優勝者は、なぜ問題を一文字も聞かずに正解できたのか?」という本作の核心的な謎を提示。男の背中、押されたボタン、フラッシュのように差し込まれる断片的な映像が、観る者の思考を刺激する。映像の最後には、“これは全国民へのクイズ”というメッセージが浮かび上がり、映画のコンセプトを象徴している。
【原作者・小川哲 コメント】
「“早押しクイズ”は問題も解答も文章で構成されており、小説と非常に相性がいいのではないか——という仮説から始まった作品です。吉野監督によって、原作では伝えきれなかったクイズの魅力が映像として描かれることを楽しみにしています」
【監督・吉野耕平 コメント】
「『君のクイズ』のあまりの面白さに、気づけば映像化を決めてしまっていました。この小説の面白さを音と映像に再変換できるのか——その“映画化という最大の難問”に挑んでいます。自分たちなりの一つの解答を世に送り出せる日が今から楽しみです」
▼特報映像
■作品情報
タイトル:映画『君のクイズ』
原作:小川哲『君のクイズ』(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
監督:吉野耕平(『ハケンアニメ!』『沈黙の艦隊~北極海大海戦~』)
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2026年 全国ロードショー
©2026 映画『君のクイズ』製作委員会