第169回直木賞と第36回山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子の傑作小説『木挽町のあだ討ち』が、源孝志監督・脚本により映画化。主演に柄本佑、共演に渡辺謙を迎えた極上の“江戸ミステリー”が、2026年2月27日(金)に全国公開される。このたび、本編映像を初めて使用した特報映像が解禁された。
物語の舞台は江戸。ある雪の夜、芝居小屋のそばで美しい若衆・菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられ、人々の語り草となる。1年半後、その真相を探るために現れた侍・加瀬総一郎(柄本佑)は、「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋「森田座」を訪れる。彼の前に立ちはだかるのは、立作者(江戸時代の歌舞伎における総指揮者)であり、“仇討ち”の裏で謀略を巡らせていた篠田金治(渡辺謙)だった。
解禁された特報映像(YouTubeはこちら)では、「一年半前、そこで仇討ちがあったとか。」という総一郎の言葉とともに、雪が舞う中で赤い着物をまとった人物の後ろ姿が映し出される。返り血を浴びながら生首を手にする白装束の男――衝撃的な一瞬が、物語の幕開けを告げる。
そこからテンポよく展開するのは、柄本と渡辺の緊張感あふれる駆け引き。「有り得ないんです。」「騙されてくれていりゃよかったのに…。」と交わされる意味深な台詞の応酬は、二人の演技派俳優が放つ火花そのもの。日本映画界が誇る実力派による初共演に、早くも期待が高まる。
監督・脚本を務めるのは、『グレースの履歴』で第42回向田邦子賞を受賞し、『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段』などで高く評価された源孝志。芝居小屋を舞台に、仇討ちの裏に隠された“秘密”と、その先に待つ驚愕の真実を、巧みな構成と美しい映像で描き出す。
特報映像の解禁を皮切りに、今後さらなるキャスト情報や本編の詳細が順次明らかにされる予定。極上の“江戸ミステリー”が、観る者を“たくらみ”の世界へと誘う。
▼特報映像
■作品情報
タイトル: 木挽町のあだ討ち
原作: 永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫刊)
監督・脚本: 源孝志
出演: 柄本佑 渡辺謙
公開日: 2026年2月27日(金) 全国公開
配給: 東映
企画協力: 新潮社
ストーリー:
ある雪の降る夜、芝居小屋のすぐそばで美しい若衆・菊之助による仇討ちが見事に成し遂げられた。その事件は人々の目撃により美談として語られることとなる。1年半後、菊之助の縁者を名乗る侍・総一郎が「仇討ちの顛末を知りたい」と芝居小屋を訪れるが――。やがて明らかになる“仇討ち”の裏の真実とは。そこには想像を超える展開が待ち受けていた。
Ⓒ2026「木挽町のあだ討ち」製作委員会