映画『おいしい給食 炎の修学旅行』の公開に先駆け、9月28日(日)に岩手県花巻市文化会館で舞台挨拶付き先行上映会が行われました。当日は総勢900名の観客が詰めかけ、市原隼人、綾部真弥監督、岩淵規プロデューサーが登壇。温かい拍手と大歓声に包まれる中、シリーズ最新作への熱い思いと地元・岩手での撮影秘話が語られました。
シリーズの歩みについて問われると、市原隼人は「2019年、6年前にシーズン1から始まり、本当にシリーズが続くなんて夢にも思っていませんでした。今回、青森そして岩手が舞台になり、夢を見させていただいているような思いで芝居をさせていただきました。こうして続けられるのはお客様のお気持ちの賜物。これ以上の感謝はございません」と、観客に向けて深々と感謝を伝えました。
さらに、岩手名物のわんこそばを通して「食べ方が違うだけでより美味しく感じられた。誰かと分かち合うことで“食”はさらに楽しく、美味しくなると実感しました」と語り、会場を魅了しました。また藤三旅館での撮影を振り返り「人生で初めて“ととのう”という体験をしました。岩手の魅力を改めて日本の財産だと感じました」と笑顔を見せ、観客から大きな拍手が送られました。
綾部真弥監督は、なぜ劇場版で修学旅行をテーマにしたのかについて「ドラマの続きとして、完結編を映画で描きたいと思った。修学旅行という大きなイベントを舞台にロードムービーにしたかった」と語りました。また花巻市の旧田瀬小・中学校をロケ地に選んだ理由について「長いストロークの撮影が可能で、広大なシーンが撮れる“ここしかない”場所だった」と明かしました。
一方、岩淵規プロデューサーは「作品は地域の皆さんの協力なしには完成しない。今回も多くの支援をいただき、心から感謝しています」と、地元への謝意を述べました。
舞台挨拶では学校給食についてのトークも展開。市原は「子どもたちこそが主役であるべき。楽しい食事体験を通じて、苦手な食べ物を克服できたり、“給食が楽しみだから学校に行く”と思える子がいてもいい。給食は子どもたちにとってご褒美のような存在」と語り、しみじみとした口調で作品の根底にあるメッセージを伝えました。
イベント後半には抽選会も実施され、当選者に市原本人がプレゼントを届けるために客席を駆け回る場面も。観客と至近距離で触れ合い、多くのファンを笑顔にしました。
舞台挨拶の最後に市原は「“おいしい給食”で誰かが笑ってくれないかな、悲しんでいる方が少しでも元気になってくれないかなと本気で思ってきました。今日ご覧いただいた瞬間からこの作品は皆さまのもの。心の片隅に置いていただければ幸いです」と熱い思いを語り、会場は大きな拍手に包まれました。
■作品情報
タイトル:『おいしい給食 炎の修学旅行』
公開日:2025年10月24日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
出演:市原隼人、武田玲奈、田澤泰粋、栄信、田中佐季、片桐仁、いとうまい子、赤座美代子、六平直政、高畑淳子、小堺一機
監督:綾部真弥
製作総指揮:吉田尚剛
企画・脚本:永森裕二
プロデューサー:岩淵規
音楽:沢田ヒロユキ・ペイズリィ8
主題歌:「君の花~4th session~」(AMG MUSIC)
配給:AMGエンタテインメント
©2025「おいしい給食」製作委員会