10月1日(水)、千代田区・イイノホールにて映画『君の顔では泣けない』(11月14日公開)のジャパンプレミアが開催され、主演の芳根京子と共演の髙橋海人をはじめ、西川愛莉、武市尚士、中沢元紀、坂下雄一郎監督が登壇。上映後の舞台挨拶では、作中の印象的な“ハイタッチ”を再現しながらキャスト陣が登場し、満員の観客を前に笑顔と笑いが絶えないひとときとなった。
初めて観客に作品を届けた心境を問われた髙橋は「毎日集中して頑張ってきた作品だったので、やっと皆さんの元に行くんだなと嬉しい気持ちと寂しい気持ちの半分半分で」と率直に語った。そして観客の反応を確かめるように「どうでした?」と問いかけると、客席からは大きな拍手が。これに髙橋は「めっちゃ気持ち良い!もう少しもらっていいですか?」と“拍手のおかわり”をリクエストし、会場は大きな笑いと拍手で包まれた。
坂平陸を演じた芳根京子は「今日ドキドキで、初めて皆さんに作品を観ていただけるという事で、初めて我が子の御披露目!という感じです」と緊張を隠せない様子でコメント。また、脚本を読んだ感想について「入れ替わりものは“元に戻ること”がゴールだと思い込んでいたけれど、この作品はそうではなかった。『そうだよね!』と強く頷けた」と本作に挑む決意を振り返った。
高校時代の水村まなみを演じた武市尚士は、出演決定をマネージャーから知らされた時の驚きを語り、会場を笑わせた。すると髙橋は「素敵なマネージャーさんに感謝しなきゃね」と親のような眼差しを送る一幕も。さらに武市がKing & Princeのファンであることを明かすと、髙橋は「緊張を和らげるために『moooove!!』を踊ってくれた。自分もやろうと思った」と満面の笑みで語り、客席を和ませた。
また「入れ替わってみたい人は?」という質問で武市が「髙橋海人さん」と答えると、髙橋は「ライブの光景は唯一無二で、どんな景色よりもマジ綺麗」と感慨を込めたコメントを残した。
坂下雄一郎監督は「入れ替わったまま15年過ごすという特徴的な設定が魅力で、映画にすれば良い作品になると思った」と制作意図を語った。最後に髙橋は「みなさんにとって、自分の人生は唯一無二のものだと気づいてもらえる映画になったらいいなと思います」と作品に込めた思いを語り、芳根も「Xで感想をぜひつぶやいてください」と観客に呼びかけ、イベントを締めくくった。
■作品情報
『君の顔では泣けない』
11月14日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:芳根京子、髙橋海人、西川愛莉、武市尚士、中沢元紀、林裕太、石川瑠華、前野朋哉、前原滉、ふせえり、大塚寧々、赤堀雅秋、片岡礼子、山中崇
原作:君嶋彼方「君の顔では泣けない」(角川文庫/KADOKAWA 刊)
監督・脚本:坂下雄一郎
音楽:Inyoung Park
製作幹事・配給:ハピネットファントム・スタジオ
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(日本映画製作支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
©2025「君の顔では泣けない」製作委員会