累計発行部数160万部を突破した眉月じゅん原作の人気漫画を実写映画化した『九龍ジェネリックロマンス』が、8月29日(金)に公開初日を迎え、TOHOシネマズ日比谷で舞台挨拶が開催された。主演の吉岡里帆と水上恒司をはじめ、竜星涼、栁俊太郎、梅澤美波(乃木坂46)、フィガロ・ツェン、花瀬琴音、そして池田千尋監督が登壇し、作品の魅力と撮影秘話を語った。
鯨井令子役を演じた吉岡里帆は華やかな着物姿で登場。「この夏は終わらない、をスローガンに本作をより多くの方にお届けできたら」と大ヒットを祈願し、会場を沸かせた。
令子の先輩社員・工藤発を演じた水上恒司は「実年齢よりも9つ上の工藤を生きた時間は大切な財産。無事に初日を迎えられてホッとしています」と安堵の表情を見せた。
撮影はノスタルジー漂う台湾で行われ、キャスト同士の交流も深かったようだ。水上は「撮影が始まってすぐ、栁さんや監督たちとカラオケに行きました」と振り返り、栁俊太郎が酔った勢いでブルースを歌ったエピソードを披露。竜星涼が「それは奇跡に近い!」と驚くと、会場は笑いに包まれた。
また、吉岡は「現地スタッフさんがおもてなしとして日本の曲を歌ってくれて感動しました」と、カラオケでの温かな思い出を語り、竜星から「カラオケ好きだね〜!」と突っ込まれる場面もあった。
フィガロ・ツェンは「台湾では今日が旧暦の七夕で、恋人たちの記念日です。そんな日に初日を迎えられて嬉しい」と語り、吉岡が「素敵!ロマンチック!」と大喜びする一幕も。会場には和やかな雰囲気が広がった。
作品のテーマ「過去」にちなみ、キャスト陣がそれぞれ大切な思い出を発表。花瀬琴音は「母の手作り焼きそば」、梅澤美波は「舞台公演中に弟からもらった手紙」、竜星涼は「人生初の怪奇現象」と回答し、会場を沸かせた。
最後に池田監督は「謎の多い作品ですが、その謎は人と近づくことで深まっていく。諦めずに進むことで“人を好きになること”を愛おしいと思っていただければ」と語り、水上は「人を好きになる気持ちっていいなと思える作品」と締めくくった。
吉岡も「映画は映画としての解釈があり、一生懸命作りました。多くの方に届くよう、これからも応援をお願いします」と観客に呼びかけ、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。
■作品情報
タイトル:映画『九龍ジェネリックロマンス』
原作:眉月じゅん(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:池田千尋
脚本:和田清人、池田千尋
出演:吉岡里帆、水上恒司、栁俊太郎、梅澤美波(乃木坂46)、フィガロ・ツェン、花瀬琴音、竜星涼 ほか
主題歌:Kroi「HAZE」(IRORI Records / PONY CANYON INC.)
配給:バンダイナムコフィルムワークス
ストーリー:
懐かしさに満ちた街・九龍城砦で不動産屋として働く鯨井令子は、先輩の工藤に恋をしていた。だがある日、自分そっくりの女性と工藤が写る写真を見つけてしまう。思い出せない過去、もうひとりの自分、そして九龍に隠された秘密──。令子は工藤の切ない過去に迫っていく。
©眉月じゅん/集英社・映画「九龍ジェネリックロマンス」製作委員会