青春映画の金字塔『リンダ リンダ リンダ』が、公開から20周年を記念して4Kデジタルリマスター版としてスクリーンに帰ってきた。公開前日の8月21日（木）、丸の内ピカデリーにて前夜祭舞台挨拶が開催され、主演のペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織(Base Ball Bear)、そして山下敦弘監督が登壇。さらに松山ケンイチがサプライズ登場し、会場を大いに沸かせた。

メインキャスト4人が一堂に会するのは実に20年ぶり。この日のために韓国から駆けつけたペ・ドゥナは「去年聞いた知らせの中で一番嬉しいニュースでした。『リンダ リンダ リンダ』は心から愛する映画であり、私たちの輝ける若い頃の姿が収められています」と語り、特別な作品への想いを改めて口にした。

前田亜季は「20年経っても愛され続ける作品に出会えたことは人生で幸せなこと」と感無量の表情を見せ、香椎由宇も「ドゥナが来てくれると知った時、本当に嬉しくて。チケット即完売と聞いて、こんなにも愛されていることに驚きました」と観客の熱気に笑顔を浮かべた。関根史織は「本職はバンドマンなので映画出演自体が特別でした。その作品が20年間愛され続けていることが信じられません」と胸いっぱいに語った。

イベントでは撮影当時の思い出も披露。関根が「ホテルの部屋に集まって豆腐とキムチ、納豆を食べた」と話すと、ペ・ドゥナは「マシッソヨ！（美味しかった！）」と笑顔。香椎は「監督が台本で顔を隠してカメラの下に座っていた」と思い出を振り返り、会場は笑いに包まれた。

またペ・ドゥナは「共演者は大切な存在。当時の20代に戻ったようで感動的です」と再会の喜びを語り、山下監督も「この4人が揃うのは奇跡」としみじみ。和気あいあいとした雰囲気に、観客も大きな拍手で応えていた。

さらに会場を驚かせたのは松山ケンイチの登場。花束を手に現れると、劇中の名場面・韓国語での告白シーンを再現。これにペ・ドゥナは「とても楽しいサプライズ！」と大笑いし、会場は熱狂に包まれた。

最後に松山は「全てのシーンに青春があって、今も青春は続いている」と語り、山下監督は「作品の力があるからこそ20年ぶりに上映できる」とファンへの感謝を述べた。

■作品情報
『リンダ リンダ リンダ 4K』
8月22日（金）より、新宿ピカデリー、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
出演：ペ・ドゥナ　前田亜季　香椎由宇　関根史織 (Base Ball Bear)
三村恭代　湯川潮音　山崎優子(新月灯花/RABIRABI)　甲本雅裕　松山ケンイチ　小林且弥
監督:山下敦弘
主題歌:「終わらない歌」(ザ・ブルーハーツ)
脚本：向井康介　宮下和雅子　山下敦弘
音楽：James Iha
配給：ビターズ・エンド

ストーリー：
文化祭を目前に控えた女子高生たちが、突如バンドを結成。コピーするのはブルーハーツ、そしてボーカルは韓国からの留学生。残された時間はわずか3日。彼女たちの寄り道だらけの猛練習が始まる。

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