藤原竜也「あれはもう芝居じゃない」今までで一番緊張したシーンとは?

日本のみならずヨーロッパでも絶大な人気を誇る鬼才・筒井哲也による原作コミックを、藤原竜也と松山ケンイチのダブル主演で映画化する新感覚サスペンス『ノイズ』が、2022年1月28日より公開される。このほど、1月11日に日経ホールにてジャパンプレミアが開催され、キャストの藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介、黒木華、伊藤歩、永瀬正敏、そして廣木隆一監督が登壇した。

巨大なスクリーンの後ろからド派手に登場したキャスト陣。挨拶した藤原は「まず原作を読まずに台本を読ませてもらった。あまりにも怖い映画だな思って、ページをめくるのを躊躇していた」そうだが、「話を進めていくに連れて、自分でも予想できない展開になってきて、非常に興味深くラストまで読ませてもらって」と撮影に参加した経緯を語った。

映画のネタバレは厳禁ということで、藤原は「ネタバレがたくさんあって、このメンバーで誰が何を言うのか分からない」とヒヤヒヤ。続けて「もしマズイことがあったらすぐに止めてください。特に松山くんが危ないと思う」と名指しで予想していた。

そんな松山は「今回は普通のサスペンスと違って、殺人犯が決まっている。犯人目線で進んでいくのはなかなかない」とコメント。神木は「素敵な皆さまと一緒に演技をすることが出来て、本当に幸せだと心底思った作品。皆様が味わったことがない作品です」と本作をアピールした。

共演者の伊藤から「今までで一番緊張したシーンは?」と聞かれた藤原。本作の冒頭でテレビ局の取材に対応するシーンがあるそうで、「ビニールハウスの中で、いちじくの宣伝をするんですが、監督が変更した改定稿が撮影の15分前まで届かなったんですよ。結構、難しい話をしてるんですよ。それは、一番緊張したし、あれはもう芝居じゃない。『よし、言えた』みたいな(笑)」と、苦笑いで撮影を振り返っていた。

『ノイズ』
2022年1月28日(金) 全国公開
監督:廣木隆一
原作:筒井哲也「ノイズ【noise】」
脚本:片岡翔
音楽:大友良英
出演:藤原竜也 松山ケンイチ 神木隆之介 黒木華 伊藤歩 渡辺大知 酒向芳 迫田孝也 鶴田真由 波岡一喜 寺島進 余貴美子 柄本明 永瀬正敏
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 絶海にぽつりと浮かぶ孤島“猪狩島”。時代に取り残され、過疎化に苦しむ島だったが、島の青年・泉圭太(藤原竜也)が生産を始めた“黒イチジク”が高く評価され、島には地方創生推進特別交付金5億円の支給がほぼ決まり、島民たちには復活という希望の兆しが見えていた。そんな平和な日常がある男の登場によって一変する。男の名前は、小御坂睦雄(渡辺大知)。圭太と彼の幼馴染の猟師・田辺純(松山ケンイチ)、新米警察官の守屋真一郎(神木隆之介)の3人は小御坂の不審な言動に違和感を覚え追い詰めていくが、その日の夕方、圭太の娘の失踪を機に誤って小御坂を殺してしまう。島の未来、そして家族の未来を守るため、3人はこの殺人を隠すことを決意。しかし、小御坂の足取りを追って県警が大挙して押し寄せて静かな島は騒然とする。なんと小御坂は元受刑者のサイコキラーだったのだ。圭太たちの殺人、警察の捜査、島民たちの結束、そして次々と増える第2、第3の死体…。果たして圭太たちはすべてを隠し通せるのか!?

©筒井哲也/集英社©2022映画「ノイズ」製作委員会