西島秀俊「深い深い親子の愛の物語を、ぜひ楽しみにお待ちください」ドラマ『人間標本』製作発表会見レポート

Amazon MGMスタジオ製作、湊かなえ原作の新ドラマ『人間標本』が2025年12月19日(金)よりPrime Videoで世界配信されることが決定し、都内で製作発表会見が行われた。主演の西島秀俊をはじめ、本作が現代劇ドラマ初出演となる市川染五郎、原作者の湊かなえ、監督の廣木隆一らが登壇し、作品への想いや撮影エピソードを語った。

会見冒頭、西島は「榊史郎役を務める主演の西島秀俊です。湊先生の傑作小説がドラマになりました。見ごたえのある素晴らしい作品が完成したと思います」と笑顔で挨拶。場内はフラッシュの光に包まれ、和やかなムードでイベントがスタートした。

続く市川染五郎は「私の叔母である松たか子も湊先生の『告白』に出演しており、今回お声をかけていただけたことに強い縁を感じました」と感慨深げにコメント。初共演となった西島について「現場でも本当の父親のように自然な距離感で接してくれた」と感謝の言葉を述べた。

湊かなえは、デビュー15周年記念として執筆した本作について「父と息子の物語に蝶の特性や芸術表現を織り交ぜた挑戦的な作品」と紹介し、「廣木監督がメガホンを取ると聞いて飛び上がって喜びました」と笑顔で振り返った。廣木監督も「湊先生の作品は撮りながら到達点が見えてくる。美しさを表現するため試行錯誤した」と制作の舞台裏を明かした。

共演シーンが多かった西島と染五郎。西島は「彼にしかない一本の芯が通った美しい印象」と染五郎を称賛し、染五郎も「撮影現場で西島さんが中心にいてくださった安心感があった」と信頼を寄せた。湊も「本当の親子に見えて胸に迫るものがあった」と絶賛した。

西島は演じる上での難しさについて「人として超えてはいけない一線を超える役柄に葛藤したが、どこまでも深い愛の物語だからこそ向き合えた」と語った。一方の染五郎は、父・松本幸四郎から「色んなパターンを試し、一瞬に全てを込めるように」というアドバイスを受け、現場に臨んだことを明かした。

『人間標本』は、蝶に魅せられた榊史郎がなぜ息子を含む6人の少年たちを「人間標本」にしたのかを、複数の視点で描くミステリーサスペンス。西島は「二転三転して誰にも真実を予想できない。深い深い親子の愛の物語を楽しみにしてほしい」と呼びかけ、染五郎も「親子愛という大きなテーマの中で、人間の本質的な部分を描いている」と語り、会見は幕を閉じた。

■作品情報
『人間標本』
配信開始日:2025年12月19日(金)より世界配信
話数:全5話(一挙配信)
原作:湊かなえ
監督:廣木隆一
出演:西島秀俊、市川染五郎 ほか
製作:Amazon MGMスタジオ

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