SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024国内コンペティション長編部門で観客賞を受賞するなど、国内外の映画祭で高く評価された映画『雨花蓮歌』(読み:うくわれんが)が、2025年10月25日(土)より新宿K’s cinemaにて劇場公開されることが決定した。あわせて、キービジュアル、予告編、場面写真が公開され、監督の朴正一、出演の山﨑悠稀、齊藤由衣、林光哲からコメントも寄せられた。
本作は、在日三世である朴監督が自身のルーツを見つめ直すことから生まれた物語。日本人と在日外国人、さまざまな国籍の若者たちのリアルな声をもとに構成された本作は、「誰かを愛する心は誰にでもある」と静かに語りかける青春映画だ。
監督自身の経験と取材を通して浮かび上がる多様な生き方や葛藤を描きつつ、特定の立場に偏らない普遍性を持たせることで、観客一人ひとりに寄り添う作品となっている。
主演の山﨑悠稀は、在日韓国人の大学生ハルミを演じ、日常の中に潜む違和感や葛藤に向き合う姿を丁寧に表現。姉・レイコ役には、『一秒先の彼』など話題作に出演している齊藤由衣。レイコの恋人シゲル役には、舞台・ミュージカルでも活躍する林光哲が出演。多様な背景を持つ登場人物たちを、若き俳優たちが瑞々しく演じきっている。
予告編では、家族との何気ない食卓や、姉妹の会話、周囲とのすれ違いなど、繊細に描かれた日常の断片が切り取られ、登場人物たちの心の機微が丁寧に映し出されている。
▼予告編
【監督・キャスト コメント(一部抜粋)】
朴正一(監督)
「誰もが抱える心の葛藤や他者との壁を描きたかった。『在日コリアン』というテーマにとらわれず、すべての人に届く青春映画を目指しました。」
山﨑悠稀(ハルミ役)
「監督は常に私たちの意見を尊重してくれました。この作品が、誰かの視点を少しでも広げるきっかけになればうれしいです。」
齊藤由衣(レイコ役)
「日常の中にある豊かさや悩みを、穏やかに描いた作品です。人との関わりの大切さを改めて感じていただけたら。」
林光哲(シゲル役)
「力を抜いて観ていただけたらと思います。自分を登場人物に置き換えることで、発見があるかもしれません。」
■映画情報
タイトル:雨花蓮歌(読み:うくわれんが)
公開日:2025年10月25日(土)~ 新宿K’s cinemaほか全国順次公開
出演:山﨑悠稀、齊藤由衣、大藤喜美子、川合智、林光哲、目黒天音、竹内しのぶ
監督:朴正一
脚本:高橋優作、朴正一
音楽:Hitomi
配給・宣伝:ミカタ・エンタテインメント
上映時間:79分/カラー
ストーリー:
大学生のハルミは、ごく普通の日常を送りながらも、家族や友人との関係に悩みを抱えていた。姉のレイコは結婚を考えていたが、在日二世の母や周囲の反対に直面する。彼女たちがぶつかり合いながらも歩もうとする日々のなかで、「愛すること」の意味を問い直す。これは、かけがえのない“わたし”と、大切な“あなた”とともにあゆむ物語。
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