アンドレア・アーノルド監督最新作『バード ここから羽ばたく』ポスタービジュアル&予告編解禁!

第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された、アンドレア・アーノルド監督の最新作『バード ここから羽ばたく』が、2024年9月5日(金)より全国公開される。本作のポスタービジュアル、予告編、場面写真がこのたび一斉に解禁された。

『フィッシュ・タンク』『アメリカン・ハニー』などで知られ、社会の片隅に生きる人々を繊細に描いてきた英国の名匠アーノルド監督が、新たな境地へと踏み出した本作。物語の主人公は、郊外の下町に暮らす12歳の少女ベイリー。孤独な日常を送る彼女が、ある日、草原で謎めいた男“バード”と出会ったことで、世界が少しずつひらかれていく。

主人公ベイリーを演じるのは、本作が映画初出演となる無名の新人ニキヤ・アダムズ。学校演劇の経験しかなかったという彼女だが、思春期の繊細な感情をみずみずしく体現し、その存在感は圧倒的だ。

ベイリーの父親バグを演じるのは、『イニシェリン島の精霊』で注目を浴びたバリー・コーガン。リドリー・スコット監督の『グラディエーターII』出演を辞退してまで本作に参加した彼は、未熟ながらもカリスマ性を放つ若き父親像を見事に演じている。そして、タイトルロール“バード”に扮するのは『大いなる自由』のフランツ・ロゴフスキ。現実離れした存在でありながらどこか安心感を与える、難解なキャラクターに説得力をもたらしている。

解禁された予告編では、アーノルド監督が得意とする自然の風景や動物たちのショットが随所に挿入され、ベイリーの視点を通して紡がれる感情の揺らぎが丁寧に描かれる。音楽を担当するのは、エレクトロ・ミュージックの先駆者ブリアル。彼の楽曲が映像と共鳴し、世界の彩りと変化を象徴的に表現している。ポスタービジュアルでは、バグとベイリーが電動キックボードに乗って笑顔を浮かべる印象的なシーンに、バードが佇む姿が重なり、多幸感と切なさがにじみ出る仕上がりとなっている。

撮影監督は、アーノルド作品の常連ロビー・ライアン。16mmフィルムとスマートフォン映像を融合させ、リアルと幻想が交錯する独特な映像世界を構築している。

▼予告編

■映画情報
タイトル:バード ここから羽ばたく
原題:BIRD
監督・脚本:アンドレア・アーノルド
出演:ニキヤ・アダムズ、バリー・コーガン、フランツ・ロゴフスキ
公開日:2024年9月5日(金)より、新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国公開
上映時間:119分
製作国:イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ
言語:英語/日本語字幕:石田泰子
配給:アルバトロス・フィルム
提供:ニューセレクト

ストーリー:どんづまりの日常が色づいた、魔法のような4日間。シングルファーザーの父バグと暮らす少女ベイリーは、ある日、草原で出会った奇妙な男“バード”と心を通わせる。ぎこちない中にもピュアな何かを感じたベイリーは、彼の「両親を探している」という言葉に導かれ、バードとともに旅に出る。この出会いが、彼女の世界に小さな変化と、かけがえのない時間をもたらしていく――。

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