桜井玲香、感極まり涙!「このメンバーでできて本当に幸せ」岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望からサプライズメッセージ

2019年9月に乃木坂46を卒業した桜井玲香が初主演を務め、岡崎紗絵、三戸なつめが共演する、新鋭・穐山茉由監督の長編商業映画初作品『シノノメ色の週末』が、11月5日より公開中。このほど、同日にユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて公開初日舞台挨拶が行われ、キャストの桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、主題歌を手掛けた佐藤ミキ、穐⼭茉由監督が登壇した。

はじめに、ついに本作が公開を迎えたことについて、桜井は「改めて今日から全国で公開され、緊張のレベルが一段あがり、何とも言えない高揚感に包まれています。ここからいろんな人に広がっていったらいいなと思っていますし、みなさんからの反響が届くのも楽しみです」と安堵というより、ワクワクしている様子で初主演映画の公開について心境を語った。続いて穐山監督も「この作品は今自分が感じていることや描きたかったことだったので、素敵なキャストの皆さんと作れたこと、そして素敵な映画館で上映出来て嬉しいです」とコメント。そして先日11月2日に誕生日を迎え26歳になった岡崎は「新たな気持ちで初日を迎えることが出来てとても嬉しいです」と語り、26歳で新たに挑戦したいことについては「神社巡りが好きなんですけど、熊本にある『上色見熊野座神社』(かみしきみくまのいますじんじゃ)に行ってみたい」と口にし、会場からは聞きなれない神社の名前もあってか笑いが起きた。三戸は「初日来ましたね、駆け抜けてきた感じがあります。みんなでステージに立てて、お客さんがいて、すごい幸せやなと思います。とても感慨深いです」と語った。さらには10月に『かそけきサンカヨウ』、今月に本作『シノノメ色の週末』と『ずっと独身でいるつもり』の近々で3作に出演する期待の新星・中井は「経験も少ない中で、すごくいいキャラクターを演じることが出来て、いい意味で気負わず現場にいられて、“シノノメ週末クラブ”という役の中での関係性もですが、こういう場所(ステージ上)でもダラダラ話せるような、安心できるような空気感でいてくださって、何も考えずに楽しめた貴重な役でした」と心地よい空気感で撮影に臨めたことを振り返った。

その後、キャスト同士の共演した印象についての話に切り替わるが、実は、今回の舞台挨拶では登壇者全員から主演・桜井に向けての想いを告白するというサプライズ演出が。まず中井は「自分の中のイメージで桜井さんは、乃木坂の初代キャプテンでしたが、映画を通して私にとっては“シノノメのキャプテン”という大切な存在になりました。私もこの仲間に加われたことが本当に嬉しかったです」と告白。続いて三戸は「玲香ちゃん初主演の映画だから、いろんなプレッシャーもきっとあったと思うのに、すごく気さくに話してくれて、心にも負担がある中で意識はしてなかったと思うんだけど引っ張ってくれる感じがあったんです。初主演の作品で仲良くお仕事が出来てすごいよかったな、出会えてよかったなと思います。歳なのかな、本当に泣きそうです」と涙を浮かべる様子も。その三戸を見て桜井も、こぼれそうになる涙をこらえて「今こうして撮影の時に思ってたことを初めて三戸ちゃんの口から聞いて、気負わないように、無意識のうちに支えてくれてたんだなと思って。だからこんなに楽しんで撮影できてたんだなと気づきました」と感激した様子で胸の内を語った。岡崎も「女子ならではの空気感があって本当に楽しかったです。玲香ちゃんは、撮影になると集中してその場を引っ張って下さるというか、落ち着きを取り戻せる安心感がありました。まさに“シノノメのキャプテン”だと思いましたし、熱い心を持っていて勉強になるし心強かったです。人生で一度しかない初主演の映画に参加できて光栄でした」と告白し、共演者から寄せられる思いがけないコメントに桜井は「私にとっては最初で最後の特別な作品だと思いますし、その作品をこのメンバーでできて本当に幸せでした。赤の他人である自分のことをこんなに支えようと、一緒に歩もうとしてくれる人がいるというのは本当に幸せ者だなと改めて思いました。この作品も引っ張っていって、作品自体が一人で歩んでいけるようにまだまだ頑張らないとなと思いました」と共演者と作品への想いをコメントし、キャスト同士の仲の良さがうかがえた。

キャストのトークで会場が温かい雰囲気になってきたところで、本作の主題歌を担当した新星・佐藤ミキがスペシャルゲストとして登壇。佐藤は「この場に来ることが出来て本当に光栄です。主題歌「東雲の空」は聞いた方がゆっくりと前を向いて歩いていけたらいいなと思って歌った曲です」とまずは明るく挨拶。監督も佐藤について「絶妙に表現されていました。私も思い入れのある曲となっています」と歌声と人柄についての印象を明かした。その後、佐藤は公開初日を祝して主題歌「東雲の空」を生歌唱。佐藤の儚さと芯の強さを兼ね備えた唯一無二のシルキーボイス、なおかつ迫力溢れる声量に会場はしっとりした雰囲気に包まれ、うっとりと聴き入る観客の姿が見られた。曲が終わると大きな拍手が起き、この日一番の盛り上がりを見せた。

最後に、桜井は「佐藤さんの歌声に感動をもらいすぎました。まだ世間的にも踏ん張らないといけないことが多い中で、無事に初日を迎えられたことが本当に嬉しく思います。また一歩自分を信じて頑張っていこうというメッセージを受け取れる素敵な映画になっていると思いますので、この映画に触れて、少しでも温かい・明るい気持ちになっていただけたら嬉しいなと思います」、穐山監督は「女子校が舞台ではあるんですが、世間のイメージするようなギスギスした感じは無く、リアルで等身大の女子高生たちの平和な中に生まれてくる、彼女たちの心の動きがある物語ですので、繊細な部分を見ていただけたら嬉しいです。大きなスクリーンで映画を観ていただけるというのは作り手として本当にありがたく思っています。ゆっくり楽しんでください」とメッセージを送り、イベントは締めくくられた。

『シノノメ色の週末』
11月5日(金) 全国公開
監督・脚本:穐山茉由
主題歌:佐藤ミキ「東雲の空」
出演:桜井玲香 岡崎紗絵 三戸なつめ 中井友望 山田キヌヲ 工藤阿須加
配給:イオンエンターテイメント

【ストーリー】 女子高を卒業して10年、美玲(桜井玲香)はモデルを続けているが、いつの間にか雑誌のグラビアを飾ることはなくなった。そんな中、放送クラブで一緒だったアンディ(三戸なつめ)から、部長だったまりりん(岡崎紗絵)と3人で、取り壊しになる母校にタイムカプセルを探しに行こうと誘われる。超マジメでダサかったまりりんが広告代理店に就職し、デキる女ぽくなっているのを見て焦り、相変わらずカメラ好きサブカル系のアンディにホッとする美玲。裏門から忍び込んだ3人は、廊下を走り、笑い転げ、やりたい放題。結局、タイムカプセルは見つからず、また週末に集まることになる。何にでもなれると思っていたあの頃の自分に戻ったつもりの3人だったが、事態は全然違う方へと転がっていく…。

©️2021「シノノメ色の週末」製作委員会